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コラム
デザインビジネスの大きな変革
2015年2月24日
◆デジタル時代がアナログの時代よりも長く
一般的にアナログ時代といわれている作業フローとは、手描きと活版中心の前期と写植とトレスコによる紙焼き中心の後期に分類されますが、戦後グラフィックデザインというビジネスが社会で認知され、一般的になってからそれぞれ約20年足らずの期間でしかありません。(戦前はまだまだグラフィックデザインがビジネスとして成熟していなかったため、商業芸術としての意味合いが強いと思っています。)
一般的にその後期といわれる写植とトレスコによる時代からデジタルに変わって、まだそれほどの時間が経っていないように思われがちですが、デジタルに移行してから現在まですでに約20年以上が経過しており、それまでのアナログ後期の長さをすでに超えています。
その意味から、そろそろ大きな変革がまた起こっても不思議はないのですが、実際はその変革の質が違っているだけで、すでに何年も前から大きな変化が起こっていると考えるべきでわないかとおもいます。
◆「紙単独」から「紙とインターネット共存」へ
その大きな変革とは、紙中心のステージから、画面のステージへデザインの領域が広がったことであり、WEBデザイナーという職域が出現したことでしょう。WEBが登場した当時は、雑誌や新聞などの印刷メディアが取って代わられるとまでいわれていましたが、最近ではそういうヒステリックな意見も影を潜め、両方の職域が混在、共存する形が確立しています。
しかし、「紙とインターネットが共存する時代」という形が、出現してからももう10年以上が経っています。
◆次の変革は?
ではさらにその先に来る変革とはどういうことでしょうか。
私は個人的に次に来る変革は技術やインフラの変革ではなく、もっとデザインというビジネスの概念的な変化ではないかと思っています。
非常に曖昧な言い方ですが、そのことに早く気づいたデザイナーだけが生き残り、いつまでも古い概念に固執したデザイナーは淘汰されることでしょう。
今までのグラフィックデザインの歴史が物語るように、常に変革に早く気づいたものだけが生き残っていくという公式はこれからも変わらずに続くのでしょう。
さてその変革は・・・・・。
次回は私の考えを書かせていただきます。
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