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岸本隆子

丁寧な個人指導でビジネス検定合格に導く専門家

岸本隆子(きしもとたかこ) / ビジネス系検定講師

株式会社ビジネスラポール

コラム

面接試験にも役立つビジネスに重要な「美しいお辞儀の仕方」

2021年1月13日

テーマ:面接対策のマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

コラムキーワード: ビジネスマナー

挨拶において感謝やお詫びの気持ちを丁寧に伝えようとするとき、お辞儀をともなうのが習慣です。
秘書検定の「挨拶」課題でもお辞儀の仕方がきちんと丁寧にできているかどうか、が「動作」の評価基準になっています。

お辞儀をどのようにすればよいのか、曲げる深さや手の位置、スピード、結構いろいろなやり方を見かけるので、どれが正解なのか迷いますね。今回はビジネス系検定試験の「挨拶」でプラスの評価を得られるお辞儀の仕方について考えてみましょう。

1.好感マナーが発揮できるお辞儀の基本

1)お辞儀の種類

私はビジネスマナーにおける良いマナー=グッドマナー=好感マナーと呼んでいます。
状況に応じて次の3つのお辞儀を適切に美しく行うことが、好感マナーにつながります。

お辞儀には、①会釈 ②敬礼(普通礼) ③最敬礼と3種類あります。
次の表において、それぞれの曲がる角度や落とす視線の位置、曲げたときの手の位置がどのあたりにくるかを確認しましょう。また、よく使用する状況やそのときそれる言葉の例も確認してください。

お辞儀1

お辞儀

2)「基本立ち姿勢」

「基本立ち姿勢」はいつでも意識してほしいポイントです。立ち姿勢だけでなく、椅子に座っているときの姿勢(上半身)にもつながります。

「基本立ち姿勢」は下記を意識します。

①両足の踵(かかと)を合わせ、つま先を心持ち開く。
②腰を安定させその上に背筋をまっすぐ伸ばした上半身を乗せる。
③肩は上げずに胸を張る。
④両腕を自然にたらし、指先を揃え両脇につける。
⑤あごを軽く引く。
⑥視線は正面よりやや下目にとる。(あごが上がらないようにするため)

3)好感マナーによる美しいお辞儀の仕方

①姿勢:頭から踵(かかと)まで意識して、背筋を伸ばして「基本立ち姿勢」で立つ。

②表情:明るい笑顔で相手をしっかり見る。

③指先:手は自然に垂らして体の側面につけるか、前で組む。親指をしっかり組み合わせて前から見えないように、前から見える4本の指を揃え、曲げずに指先まで伸ばす。

④視線:首だけ曲げずに、背中全体から前傾し、適切な角度に曲げる。視線を落とす位置を確認すると美しい形になる。

⑤動作:曲げるときは素早く。一番深く曲げたところで2~3秒動作を止める。ゆっくり体を起こし、相手をやさしく見る。

⑥角度:3種類のお辞儀の角度は体で覚え、使い分けができるようにしておく。簡単な挨拶なら浅く、厚い感謝の気持ちや心からお詫びしたいとき等、その心が自然に角度に反映するように習慣づけるとよい。

以上のようなお辞儀が自然にできるようになれば、お辞儀一つでも自己アピールにつながります。もちろん、秘書検定の「挨拶」課題でプラスの評価を得ることができます。


2.ビジネス系検定面接試験においてプラスの評価を得られるお辞儀の実践ポイント

マナーの厄介なところは、「言うは易く行うは難し」・・・頭で理解できても実践できるかどうかは別問題。実践するときには、いちいち手の位置や曲げている角度は正確にわかりません。結局、お辞儀は頭を下げることだから、ちょこっと頭を下に動かせばよいだろうという程度になってしまいます。しかし、それではプラスの評価を得ることはできません。

そこで、「グー、ストン、フー」「サッ、ピタッ、スー」を覚えましょう。

お辞儀が上手になる呪文です!しかし、魔法ではないので唱えるだけではお辞儀は上手になりません。実践練習をすれば、上手にできるようになります。その言葉は、お辞儀が上手にできる意識ポイントです。

動画はないの~と思う方もいるでしょう。「百聞は一見に如かず」映像でみれば理解は早いかもしれませんが、これまた、理解レベルの話です。理解はできても実践できなければ、意味がありません。

その呪文は、実はオノマトペ(擬音語)を活用した練習のための言葉です。

1)「グー、ストン、フゥ~」で姿勢を整え、「基本立ち姿勢」を体得します。

下記のようにやってみましょう。
□ グー  ・・・両手を組み両腕を上げて、グーと伸びをする。
□ ストン ・・・腕と肩の力をストンと抜いて下す。このとき胸の張りは残しておくように注意する。
□ フゥ~ ・・・胸は横に広げ、お腹は縦に伸ばすようにフゥ~と息を吐いて呼吸を整える。

「グー、ストン、フゥ~」を2回繰り返します。
1回目の「フゥ~」ですっかり力を抜いて、胸もお腹もしぼませましょう(力を抜く)。2回目のときは最後の「フゥ~」ですっかり力を抜いてしまうのではなく、胸の張りおよびお腹の支えは残して、上記のように呼吸も整えます。

これで、肩甲骨が広がり、猫背ぎみの場合も矯正できます。頭から踵まで壁につけたときと同じ姿勢をその場であっという間に簡単に作ることができます。

長時間同じ姿勢でパソコン入力や仕事をしていたり、集中力が途切れて疲れたときにグーと伸びをすると気持ちが良いですね。誰でも経験していると思います。「グー」はそのやり方と同じです。続けて「ストン」「フゥ~」もやってみてください。

座って仕事をしているときも上半身の姿勢は「基本立ち姿勢」と同じです。腰が立つので、体の負担が少なくなります。

ただし、職場や周りに人がいるところでは、思い切りできませんね。お手洗いに行ったときや普段気楽に練習できるところでしておいて、「基本立ち姿勢」の感覚を体で覚えておきましょう。

2)「サッ、ピタッ、スー」に動作を合わせて美しい形とお辞儀のタイミングを体得します。

下記のようにやってみましょう。
□ サッ  ・・・首を曲げずに腰から折るように、サッと素早く倒す。(下げるとき)
□ ピタッ ・・・会釈、敬礼(普通礼)、最敬礼のそれぞれの一番深い位置でピタッと止める。(動かない)
□ スー ・・・体を起こすときは勢いをつけずに、スーと静かにゆっくり起こす。(上げるとき)

お辞儀は、「曲げるときはサッと素早く倒し(下げ)、一番深く曲げたところで少し動作を止め、ゆっくり体を起こす」と美しく丁寧な印象を与えることができます。

なぜ美しいかというと、「早く動く→止まる→ゆっくり動く」のでメリハリがあるからです。キレのあるダンスと同じでメリハリがあると美しく見えます。また、最初に素早く体を倒すことで、テキパキした印象、最後にゆっくり体を起こすことによって、丁寧な印象を相手に与えることができるのです。

お辞儀をゆっくり起こすには腹筋を使います。お腹を支えないと頭から腰まで真っ直ぐしたままゆっくり動かすことはできません。腹筋を鍛えてないと、頭が先に動いて、首だけを動かしているように見えます。また、勢いをつけてあげないとできない人もいます。それでは美しいお辞儀はできません。

わざと次のタイミングでやってみてください。
X 「サッ、サッ」・・・倒す(下げる)スピードは速いが、深いところで止まっていない、勢いをつけて上げるスピードが速い
X 「サッ、ピターー、スッ」・・・倒すのは速いが、止まっている時間がやたら長い、上げるのも速い
X 「スー、ピッ、スー」・・・倒す(下げる)スピードと上げるスピードが同じ、止めるのが短い過ぎる
X 「スー、ピタッ、サッ」・・・ 倒す(下げる)のが遅くと上げるスピードが速い
これらは全部NGです。

自分のお辞儀の動作がどのようなタイミングになっているか、確認してください。「スー、ピタッ、サッ」と美しいお辞儀のタイミングと全く反対になっている方が多いです。

O 「サッ、ピタッ、スー」はお辞儀の練習をするときに自身で唱えて動作を合わせてみましょう。
繰り返しやってみてください。簡単に美しく丁寧なお辞儀が身につきます。


3.お辞儀のとき(立ち姿勢)の手・肘、足はどれが正解?

手は、前で組む、横に添わせる、両腕が平行になる感じで太ももの上に手のひらをつける等、いろいろいな形があって、どれが正解なのかどうすればよいのか迷いますね。

形はベーシック、アクティブ、エレガントを基準に考えてみましょう。 

姿勢1

A・・・ベーシックは基本です。
ビジネスなら内勤の仕事をしている場合、例えば秘書や事務担当の方はベーシックの形が適切でしょう。つま先は少し開いた方がよいと思います。
人の前に立つ時はCの手のように体の前で組みます。そのとき、肘を張らないのがベーシックの形です。

B,C・・・アクティブはBやCのように次の行動にすぐ移動できる体勢です。
そのため、足をずらしています。待機の姿勢で、何かあればすぐにお客様のところに行くために行動できます。不安定な場所でもしっかりと立つことができる姿勢です。

また、肘を張るほど自己アピール度が高くなります。「私を見て!」って感じですね。接客業の方等には必要です。お客様が何か頼みたいようだな、と察した時にすぐに近づいて行けます。

D・・・エレガントは体に捻りが入ります。体を少し斜めにするとエレガントに見えます。
フォーマルなパーティの場やプライベートでエレガントに見せたいとき等、上品に見せたいときに適切な姿勢です。ビジネス(普通の仕事)ではふさわしくない場合が多いと思います。

秘書検定の面接試験の上司への報告課題のときに足をずらしている受験者がいますが、上司の前に立っているのですから、足は揃えるのが適切ですね。

姿勢・態度の正解は状況によって異なります。一度身についているものは習慣となって、いつも同じ一つの姿勢しかできない方がいますが、それでは不適切な場合があります。常に状況に合わせて適切な姿勢ができるようになっていないとプラスの評価は得られません。


4.お辞儀の角度について
お辞儀の種類を説明しましたが、角度の違いはぜひ身体で覚えてください。数字を覚える必要はインストラクター以外は必要ないでしょう。それよりも角度の違いで心を表現しようとしているのですから、本当にお詫びするときに『45度だからこのくらい』と思っても、それを観た方は『浅すぎる、本当に謝罪しているつもりか…』と思うかもしれません。

それは、身長にもよります。背の高い方は深めにしたほうが適切に見えます。「はじめまして~」のように初対面で挨拶をするときは、相手と身長に差があれば、背の高い方は深めにしないと相手とお辞儀のタイミングを合わせることができないでしょう。

接客業の方はお客様の顔を見ながらお辞儀をするときもあります。角度は浅くても笑顔いっぱいの明るさを表現したほうが、お客様に好印象を与えることができます。

実践ではお辞儀の角度は柔軟に考えてください。
ビジネス系検定の面接試験では、入室時は会釈、挨拶は敬礼(普通礼)、課題の状況や最後のお礼の挨拶では最敬礼と3つのお辞儀を使い分けます。そうすれば、審査員は「この受験者はお辞儀について知識があり、それを適切に実践することができている方だ」とプラスの評価をします。


5.目礼(もくれい)と黙礼(もくれい)の違い
3つのお辞儀以外にも目礼や黙礼があるので、覚えておきましょう。

「目礼」は目で会釈すること。
お辞儀はほとんどしていないような感じで目=アイコンタクトだけで相手に挨拶の気持ちを伝えるときに使います。言葉は発しません。

例えば、お客様を案内しているときに知り合いとすれ違う時など、知り合いに挨拶をするのはお客様に失礼になりますが、知り合いを無視するのも気が引けるときなどです。

「黙礼」は言葉を発しないでお辞儀をすること。
お辞儀は会釈や敬礼をします。言葉を発しない方がよい厳粛な場で使われます。

この記事を書いたプロ

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