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葛西久仁子

人材を人財へ開花させるプロ

葛西久仁子(かさいくにこ)

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コラム

1.部下の自尊心を尊重してマネジメントする

こんにちは、葛西久仁子でございます

本日より【人財育成術】とテーマを変えて
コラムをお届けいたします


時代は変わっても
職場では『人間関係で何かと問題がある』
といっても過言ではありません

しかしながら、お相手の心情を汲み取り
人として心ある接し方をしていれば
必ずや関係は改善されます


1.部下の自尊心を尊重してマネジメントする

  
成田発ローマ行き、17日間の南回り便でのこと。

この便は東南アジア、
中近東の各国を経由してローマまで行くフライトで、
多種多様な人種のお客様が搭乗されます。

人種や宗教に合わせて食事回数に見合った多くの特別食が搭載されます。
経由地では普通食のみが搭載されるため、
特別食は成田で搭載しておく必要があるのです。

各クラスの特別食の数をしっかり把握しておかなければ、
目的地まで正しい数の食事を提供できなくなってしまうのです。

当時、私は約200名の先輩を飛び越してパーサーに昇格し、
その便ではファーストクラスを担当していました。

乗務歴が3年先輩の方が、
部下であるアシスタントパーサー(AP)として
エコノミークラスを担当していました。

私はAPにマイクで、
「エコノミークラスのミール数を教えてください」と尋ねると、
「あなたに教える筋合いはありません」という返事がありました。
ここで怯んでいては、管理職は勤まりません。

私はすぐに後方キャビンのギャレー(調理室)に行き、
自分でミールの数を数えはじめました。

数量に問題がなかったため、前方キャビンに戻ると、
機長に、「キャビンは出発準備が整いました」と報告しました。

マイクでのやり取りを聞いていた機長が、
「葛西、打たれ強いなあ」と苦笑しています。



「部下をコントロールできなくて何がパーサーですか。
 今すべきことはケンカではなく、定刻に出発させることです。
 ケンカするなら17日間あります」と答えると、
私は搭乗口に行き、笑顔でお客様をお出迎えしました。

当然のことながら17日間APとケンカはせず、
無事にフライトを終えることができました。

そのAPとは1年間一緒に仕事をし、
彼女の自尊心を尊重するマネジメントをしました。

仕事上、指示を出すときには命令形ではなく、
「○○していただけますでしょうか」と依頼形を使うようにしました。

また、機内では責任者として私がまとめ役をしますが、
ステイ先では彼女を立てて、優先的に彼女の意見を聞くようにしました。

そうした配慮が功を奏したのか、1年後、彼女が謝罪してきました。
後輩である私が彼女を飛び越して昇格したのが許せなかったのだそうです。
悔しいと思う彼女の気持ちはよく分かります。

グループを管理する立場のパーサーにとって、部下も大切なお客様です。
そういう思いで部下と接すると、
どのような部下でもマネジメントできるようになるのです。

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