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葛西久仁子

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コラム

部下がうまく育たない……と悩んでいる方は必読。「きょういく」の引き出しをどれだけ持っていますか?

2015年4月8日

近年、「部下を伸ばす叱り方講座」というセミナーを受ける方が増えているように思います。
どんなセミナーかというと、「叱り上手になるための準備」や「叱り方の基本」を、実践しながら学ぶようです。

今回は、部下の「きょういく」に関するコラムです。

私がJALで勤務していた頃、同期は21名、セミ同期は20名でした。
キャビンアテンダントの世界は、上下関係の厳しい世界です。
そのような中、私の期を担当していた教官は、優秀という評判でしたが、とても厳しい人でした。
例えば、一度説明を受けて理解できないと、「まだそんなことも分からないの!」と叱られます。
『JALのアテンダントたるものは、こうあらねばならない』という考えを持った教官でした。
だから、失敗しないようにと思って頑張るのですが、怒られるたびに萎縮してしまい、そう思えば思うほど、また失敗してしまっていました。
勇気を振り絞って同じ質問をしても、やっぱり同じ言い方でしか答えてくれません。
『先ほどの説明で分からないから、もう一度聞いているのに……』と思いながら、私は不満をぐっと飲み込みました。

一方、セミ同期を担当する教官は、いつも笑顔を絶やさない人でした。通路ですれ違ってあいさつするときも、笑顔で応えてくれます。いつもはクラス別で訓練を受けているのですが、実機模型訓練ではセミ同期と合同訓練になることがあり、その時も穏やかな表情で指導してくれます。
また、分からないことがあって質問しても、その教官は、いろいろな表現を使って、質問した人が分かるまで説明してくれました。

その時、思いました。
もし教官になることがあれば、このセミ同期の教官のようになりたいと。

優秀な人は、自分自身に理解する力があるため、分からない人の気持ちが分からないものです。
では、逆に、分からなかった経験のある人は、分からない人の気持ちが分かります。
ということは、その人は、分かろうと試行錯誤してきた人なので、いろいろな引き出しをたくさん持っているのです。
つまり、相手の気持ちが理解できると、どのようなことも分かりやすく教えられるようになります。
それができる人こそ、育て上手な、良い上司だと思います。

職場では、部下が理解して、行動して初めてミッション完了です。
部下を育成する場合、自身の育成力を振り返ることが重要ですし、それと同時に、説明力も必要になります。

部下の育成指導には、次の3点に注意しましょう。

① 自分の思いだけを一方的に話していないか?
② 部下に教えている主旨が伝わっているか?
③ 部下の考えや行動は変化をしているか?

部下に伝わる話し方のポイントは、自身の失敗談を交えて話すことです。
そうすることで「上司も失敗することがあったんだ。それなら自分もなんとかできるかも知れない」と安心して、チャレンジしてくれるようになったりします。
部下を持ったら、部下だった頃の自分を思い出して、業務を分かるようにかみ砕いて、導いてあげましょう。

最後に。
私は、訓練所では教官として訓練生を教育していました。
教官は、訓練生の気持ちに共感できなければ一人前ではありません。

教育とは、「共育」、「協育」とも書き、お互いに育って合っていくことなのです。
つまるところ、「人育て」は、「自分育て」なのです。

訓練生が一人前になることで、教官は教える喜びを得られます。
皆さんも部下を育成する場合は、お互いの成長を喜び合えるようなそんな「きょういく」を目指しませんか!

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株式会社 K.BLOOM(http://kcibloom.com/

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