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福島有佳子プロのご紹介
お客様の気持ちを少しでも軽く出来る人工ボディである為に(3/3)
着する人が安心と希望を持てるような人工ボディを作りたい
がんで顔の一部を切除した男性は、リアルな人工ボディのおかげで諦めていた娘の結婚式に出席、心からの笑顔で晴れの門出を祝いました。
義指を作った元暴力団組員は、これで会社の面接を受けられると安心の表情を浮かべました。顧客の心からの喜びが、始まりから一貫して、福島さんを支えているのです。
一方で、「人工ボディを着けないという選択もある」と福島さんは言います。きっかけは、ある少年の言葉でした。
生まれつき耳がない少年のために人工耳を作っていた福島さん。成長に伴う作り替えのため母親とアルテを訪れた時の少年の様子が気になっていました。すると少年は福島さんにだけ「本当は着けたくない。野球したいけど、人工耳取れたらあかんからって……」。
「じゃあなぜ着けるの?」と聞いたら、「お母さんが耳ないと悲しむから……」。福島さんは大きなショックを受けたと言います。
「自分の作っている体が、その子を苦しめていたと知ったその時は、自分のしてきた事はなんだったんだろうと。作る意味を見失ってしまって手が動かなくなりました」。この時、福島さんは少年の思いを尊重し「人工ボディを作らない」選択をしました。
「ありのままで過ごせる環境」を作るために、家族と話し合い、結果、少年は野球チームに入り、生き生きと小学生時代を過ごしたといいます。もう十分な大人になっている年齢ですが、福島さんのもとには来ていません。「『ありのままで』過ごしている証拠」と、うれしそうに福島さんは語ってくれました。
「人工ボディは選択肢の一つです。そして、身体の一部がない人が着ける、着けないを選ぶ事が出来る社会になって欲しい。その為にも、多くの人に、身体の一部がない人の事を知ってほしい」。様々な人たちの悲しみや喜びに向き合ってきた福島さんの言葉は優しさにあふれていました。
(取材年月:2014年12月)
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