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勝部一之

商品の魅力を一目で伝える戦略的パッケージデザインの草分け

勝部一之(かつべかずゆき) / 商品パッケージを専門とするデザイン制作業務全般

有限会社勝部デザイン事務所

コラム

商品パッケージの印刷

2019年11月7日 公開 / 2019年11月14日更新

テーマ:商品パッケージ

コラムカテゴリ:ビジネス

グラフィックデザイン(ポスターやパンフレットなど)は平面印刷なのでオフセット印刷がよく使われるのに対し、商品パッケージは、素材によって印刷の方法が多種多様で、ほぼすべての印刷方法が使われています。またオフセット印刷は通常4色ですが、パッケージ印刷は4色以外に特色(その印刷だけに使用する特別な色)などを使って、最高8色刷りになる場合もあります。それぞれの素材に最適な印刷方法を駆使して、美しいパッケージに仕上げていきます。おおよそ5種類の印刷方法があり、順を追って説明します。

オフセット印刷(平版)

油性インクと水とが互いに反発し合う性質を利用して印刷します。美しい印刷物を仕上げるのには一般的な印刷方法です。平面印刷はおおむねオフセット印刷です。美しいグラデーションや細かい印刷に向いています。

<適した素材>紙
菓子箱、牛乳などの飲料箱、化粧箱、紙ラベル、ティッシュ箱 ほか

◉UVオフセット印刷
紫外線を照射することで硬化するUVインキを使った印刷がUV印刷です。
通常のオフセット印刷は、インキが乾燥するまでに半日から1日程度の時間がかかります。しかしUV印刷は一瞬でインキが乾くため、乾燥待ち時間が不要。後工程にスムーズに移行でき、短納期の案件にも対応ができます。また通常オフセット印刷では困難なフィルムや化学合成紙蒸着紙などの素材へ印刷することも可能です。
また通常のオフセット印刷と比べ、色調の再現性が若干劣るのと、印刷機本体や付帯設備、UVインキが高価なため印刷コストが高くなります。

<適した素材>紙、フィルム
化粧品、高級箱

グラビア印刷(凹版)

金属板の凹みにインクを流し込み、押し付ける印刷方法です。インクの層が厚くなるため、濃いベタ印刷やカラー写真の再現性に優れています。あまり細かい印刷には向いていません。また版代が高いため、大量印刷になる場合が多いです。

<適した素材>フィルム、プラスチック
即席めん袋、洗剤、豆腐、レトルト食品、お菓子袋、パン袋 ほか

フレキソ印刷(凸版)

ゴム印のように版の凸部分にインクを乗せて転写する印刷方法です。版が樹脂でできているため、大量に印刷する場合には向きません。カラー写真の再現性には不向きでベタムラが出やすいので1〜2色でコストを抑えたい場合に向いています。

<適した素材>段ボール、レジ袋
段ボールなど

シルク印刷

シルクの布の網の間からインクをヘラで刷ることで印刷を行う方法です。インクを熱く盛ることができ、曲面にも印刷できます。但しあまり複雑な印刷はできません。

<適した素材>金属、ガラス、布、プラスチック
化粧品ボトル、飲料や食品・薬品のガラスびん、Tシャツ、海苔缶 ほか

ホットスタンプ

金や銀などの金属光沢を再現する時に使われる方法で、箔押しとも言われます。熱によって箔を圧着させる方式で、通常ワンポイント的に使われる場合が多いです。事前に素材と印刷方法や見本を印刷会社より説明を聞くことをお勧めします。

<適した素材>紙、金属、ガラス、プラスチック
化粧品の箱とボトル、飲料、食品・薬品の容器と箱 ほか

まとめ

パッケージ印刷は平面印刷とは違い、特殊な上にロット数によってコストに大きな差が出ます。さらに印刷後の加工作業(箱の組立や焼き付けなど)も加わりますので、やはり大量に印刷する方が圧倒的に安く上がります。また卓越した印刷技術も必要ですので、パッケージ印刷を専門にする印刷会社が多いのが現状です。最近ではインターネットなどで簡易な少量印刷を受けるサイトも見られますが、仕上がりの精度が良いかどうかは疑問です。


パッケージデザインに関しての疑問やご質問など、何なりとお気軽にお問い合わせください。
https://www.katsubedesign.com/contact

この記事を書いたプロ

勝部一之

商品の魅力を一目で伝える戦略的パッケージデザインの草分け

勝部一之(有限会社勝部デザイン事務所)

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