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コラム

木の香りただよう育みの環 「なのはな保育園」様のご紹介

保育園設計の考え方

2018年8月10日

私たち、ちびっこ計画が手掛けました「社会福祉法人里和 なのはな保育園」様をご紹介します。

 保育所木質化の意義は大きいが、「温かみがあってよい」からと安易に採用できるものではない。ささくれ・節・反り・割れ等が、こどもたちの怪我の原因となるからだ。何よりも安全が優先される保育所で、敢えて木質化を行ったのは、「木」そのものが、自然物の教えとでも言うべき、多様性の理解や生きる力を育むための教材になると考えたからだ。園庭を囲む丸太列柱は一本一本違った表情があり、こどもたちにはそれぞれお気に入りの柱がある。杉板貼の壁は、お部屋の空気を優しく整えてくれる。「木」が生活の中に溶け込み、こどもたちを柔らかに包み込む園舎を目指した。配置計画においては、建物とぐるぐる廊下で四方から園庭を囲む環状配置とし、園庭の音や砂塵、調理室の排気などが敷地外に漏れにくくしたことで、こどもたちが気兼ねなく元気いっぱいに暮らせる園舎となった。また事務室からすべての方向を見通せるプランとし、構造的工夫として、大スパンの架構を、大断面集成材や特殊な工法を用いず、120×180の杉材を中心とした地場の流通材だけで構成するために、重ね透かし梁という伝統的手法を格子形状にして利用した「重ね格子梁屋根工法」を採用し、構造材のうちの50%以上を亀山市産材とした。建築基準法による内装制限で、屋根の格子組をあらわしで見せることは叶わなかったが、一般流通材を使った大スパン架構への解答として、一石を投じるものとなったのではないかと考えている。






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