ココロとアタマ、カラダの若さを保つためのライフスタイルを提案（3/3）

最期まで自分らしく生きるということ

　接遇や冠婚葬祭、ことわざや時事問題などを学ぶことで「アタマ」に新しい刺激や発見をもたらすビジネスセミナーや脳活トレーニング。この他にも、PCスクールや葬祭コンサルティング、スポーツトレーニングや写真スタジオを運営しています。

　多岐に渡る事業の背景には、同社が掲げるコンセプトが核となっていることは冒頭でご紹介しました。このコンセプト誕生には、松本さんの高齢の母、松本さん自身のこれまでの経歴が大きく関わっています。

　松本さんは同社を立ち上げるまでに、銀行の営業を18年、葬祭業の法人担当を15年勤めました。どちらにも共通していることは、常に人と向き合う仕事であること。葬祭業に従事するなか、人の「死」という究極のタイミングに関わることで「生きること」と向き合うようになったそうです。さらに父を亡くし母親が高齢になり、サポートをしてくれるさまざまな人々や制度・仕組みは、果たして「本当に寄り添ってくれているか」という疑問を覚えたことが、現会社のコンセプトのきっかけになりました。

　「人の死は『寿命』。いつその日が訪れるかは誰にもわかりません。そのときまでただ生きるのではなく、最期まで自分らしくいられることがどれほど幸せなことか。事業を通してサポートしたいと考えています」

　そう語る松本さんは続けて嬉しそうにフォトスタジオの話をしてくれました。

　「当スタジオでは、専属カメラマンがお客さまのベストな『今』を撮ります。もちろん、ヘアメイクや衣装、ライティングもプロ仕様。でも、基本的に修正はしません。その時の良さを映し出すんです。おじいちゃんのしわに人生が見えるとか、おばあちゃんに魅力的な美しさを感じるように、そんな人間らしさを大切にした写真にします」

　人生100年時代といわれる時代に、ココロもカラダも健康であるためには、普段はつい忘れてしまいがちな「人間らしさ」を大切にすることで、誰もが自分らしく、幸せな人生を送ることができるのかもしれません。

　なにか新しいことを学びたい！と考えている人は、ぜひ松本さんのもとを訪ねてみてはいかがでしょうか。

　きっと人生を見つめ直す素敵な発見や出会いが待っていると思います。

（取材年月：2019年6月）