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遠藤信行

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コラム

「利益」の本質 キャッシュフローとの違い③

利益とキャッシュフロー

2016年5月3日 / 2016年5月4日更新

では、そもそも利益とは何を表わすものなのでしょうか?








利益とは「キャッシュの変化」を表わすものではなく、




「財産の変化」を表わすものなのです。




つまり、ある企業が「利益を出しました」と言った場合、キャッシュが増えた

と言っているのではなく、その企業の財産が増えたと言っているのです。




つまり所有財産が増えたわけです。

反対に、ある企業が損失を出したと言う場合、その企業が所有する財産

が減ったことを意味します。







以下の計算式が成り立ちます。







財産=「企業の所有物」ー「企業の借り入れ」










では、この計算式を前回までの設例で確認してみます。







4月1日時点での財産     「所有物」 =      キャッシュ10,000円

                   「借り入れ」=               0円

                   4月1日時点での財産=     10,000円




4月1日現在ではキャッシュが10,000円で借金は0円です。

その結果財産は10,000円です。




4月にキャッシュ10,000円で@1,000円の電卓10個を合計10,000円分を仕入

れました。




4月末日時点での財産     「所有物」=       電卓10個 10,000円

                   「借り入れ」=             0円

                   4月末日時点での財産=      10,000円




4月末日時点ではキャッシュは残っていませんが、10,000円に相当する

電卓を所有しています。

4月末時点の財産は同じく10,000円です。 売上は0円で利益も損失も0円です。




今度は5月を見てみます。




5月に電卓10,000円分(@1000円×10個)を15,000円(@1,500円×10個)

で売上げました。




5月末日時点での財産     「所有物」=       キャッシュ 15,000円

                   「借り入れ」=               0円

                   5月末日時点での財産=     15,000円







このように、4月末=5月1日の10,000円から5月末日15,000円へと

5,000円の利益が出たのです。







まとめると以下の通りです。




4月1日キャッシュ10,000円→4月末日電卓10,000円   財産変化 ゼロ  利益  0円




5月1日電卓10,000円→5月末日キャッシュ15,000円   財産変化プラス  利益5,000円










以上のように、、利益とは「財産の変化を表わすもの」なのです。







従って、利益とキャッシュは違います。







しかし、利益とキャッシュは長期的には一致します。




検証してみましょう。







利益の本質。キャッシュフローとの違いの①をもう一度

ご覧下さい。




4月のキャッシュフローは-10,000円




5月のキャッシュフローは+15,000円




4月と5月のトータルで見てみると、

-10,000+15,000円=5,000円




そうなんです、4月5月トータルではキャッシュフローは5,000円、

4月5月トータルの利益は0円+5000円=5,000円で

利益も5,000円です。




両方とも同じ5,000円となります。







以上の事から次のように言う事も出来ます。










「利益とは将来のキャッシュフローを予測させるものである」













ここまでで、利益の本質について、少しわかって頂けましたでしょうか?

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