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糸数盛夫

お墓に関する多種多様な問題を専門知識で解決するプロ

糸数盛夫(いとかずもりお) / お墓ディレクター/尊骨士

◆墓石販売:みくに株式会社(平成28年設立)◆施工:おはかのみくに合同会社(平成31年3月設立)

コラム

日本の相続税の事情と問題について②

2020年1月23日 公開 / 2020年2月7日更新

テーマ:ラジオ放送『幸せを招く先祖とお墓の話』

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

コラムキーワード: お墓エンディングノート相続対策



糸数:
「幸せを招く先祖とお墓の話」ということで、今日も前回に引き続いてテーマは相続とお墓の話です。前回の話をちょっとだけ振り返って復習、おさらいしましょう。

今本当にラジオのおかげもあり、うちはお墓だけではなくて、お墓を販売するのも一部なのですが、顧問弁護士、顧問税理士、顧問の司法書士の先生等、お墓に関する土地や、遺産分割、税務対策のスペシャリストがいるんですね。

ですから、よそのお墓さんも素晴らしい会社がいっぱいある中、例えばどなたかが亡くなった場合、そういう相続の問題が起こりやすいということで、それでうちに相談に来られることがあります。

中にはうちのお客さんでもないけども、相談に来たりしますね。それは私どもで答えらえるものであれば答えますし、これちょっと時間がかかるなと思ったら「お近くの弁護士の先生とか税理士の先生に聞いてください」と言います。

みくにのお客さんでしたら顧問の先生に繋いであげることができますが、ボランティアではないので、それはそれで聞いた内容でどこにお住まいかを聞いて、うるま市なら「うるま市の近くの素晴らしい弁護士の先生とかいらっしゃいますからネットで見て相談してください」とか、そういう風に勧めています。

私がこのお話をしようと思った理由が、やっぱり色んな人から相続ということのイメージを聞くと、まなみさんもこの間言いましたね。どんなイメージですか?相続。

まなみ:
相続はあまりプラスのイメージと言うよりはちょっと争いが起きるイメージが強いですね。

糸数:
そうですね。ですから、揉めてしまう案件とか、争いって難しそうとかっていうのがよくあるので、そういった人に聞けない話などを、人が亡くなるとお墓も影響するので、何かの糸口になればなと思ってこのテーマの話を前回させて頂きました。

まず前半は、日本における相続の事情ということで、簡単に端折ると私達は何気なく生活をしていますけども、法治国家として全て税金で賄われていますよね。

警察とか、消防とか、役所の職員の方々とか、そういう人達っていうのは全部私たちの税金です。学校に行けたり、安く病院に行けたりもしますね。

それらが税金で賄われているという事で、私達が生きて行く上でも色んな物に税金がかかっていますね。

例えば家族間の相続でも当然発生しますし、故人が所有している土地に相続が発生する場合には相続税や、あと贈与税というのが発生します。

ですから、それはもう心配する事ではなくて、必ず払わないといけないことなのです。虫歯になったら治療をする、しない?

まなみ:
治療をする。

糸数:
そうですよね。歯が染みるなと思って知らんふりしていたら、虫歯は待ってくれない。

まなみ:
大変なことになる。

糸数:
大変なことになりますね。起こりうることが前もってわかるのであれば、前もって相談をした方が絶対良いということです。どうせやらないといけない宿題は早めに解決した方がいいという考え方ですね。

今週も、明日2件と明後日3件ご契約がありますが、よく「土地を売ったら税金がかかりますか、どのぐらいかかりますか」ということを聞かれます。

私がお答えするのは「今持っている土地は固定資産税がかかっていますよね」ということ。土地にはどれだけの価値があるのかということで、役所とか市町村では「固定資産税評価額」というものがあるんですね。

それに基づいて税金がかかるということで、それはすごく平等だと思うんですね。とてもいいことじゃないかなって。

もし仮に残念ながら故人の方、お父さんかお母さんか、誰かが亡くなった時には固定資産評価額というのを見て、そこに例えばその方の現金とかをプラスして、それを配偶者、または子供、親族が相続できる。分けて行くんですね。

それを分けた時に、マイナスの遺産がない場合はこの額が所得控除により高ければ差し引いたりとか、それによって税金が出たりとか、非課税になったりとか、ってなります。

それは自分たちでなかなかできないので、税理士の先生とか役所とかに行って、隠さないで申告をして。タンス預金でも隠さないで「これだけありましたよ」って言って、申告するということがとても大切ですね。ですから、自分でやる必要もないということです。

ここまで土地の建物の相続についてでしたが、昨日もお客さんが結構大きいお墓を買われた際に聞かれたのが、「このお墓を買うと相続税がかかりますか」ということ。「税金がかかりますか」ということを聞かれるんですね。何百万もしたので。

それに「いや、お墓に対してはかかりませんよ」という話をするんですね。

なぜかと言うと、これは相続財政権と違って、祭祀財産権と言います。お墓というのは自分だけが使うのではなく親族や子々孫々使われていくものですね。こういったものは「祭祀財産になるので、税金かかりません」と答えます。

もちろん仏壇とか位牌もその中に入りますので「税金がかからないです、大丈夫ですよ」ということになるんですね。

それで前回もお話したのは相続の問題、トラブルです。

例えばお医者さんに癌を告知され、余命3か月とか、6か月と言われた場合に、病院によっては「もうそろそろお墓がなければお墓の準備等した方がいいですよ」と言ってくれるんですね。

それで私どもをネットで見て来て下さるんですけど、その時に私たちがお話するのは「揉める前、今の冷静な時に、第三者を入れて話し合いをした方がいいですよ」ということをいつもアドバイスします。

このラジオを聴いて、もし皆さんの中にも相続問題が起こりそうだなと思ったら、事前に専門家の方を訪ねて頂ければなと思います。

前回まではそういう話をしまして、今回は2回目、後半の部分です。

相続問題を起こさないために一番簡単にできる方法はないかなと思った時に、よく一般的に言われているのが家族の負担を減らすために、エンディングノートを書いていくということがとても棚卸しになって良いんですね。

エンディングノートを作るともちろん目に見えない財産の話、例えば思い出とか、写真の話とか、いろいろあるのですが。それとはまったく別に、通帳や資産等を書き込む所があるので、それが助かるのです。兄弟とかでやると。

万が一ある方が亡くなった場合、こういう相続の問題はある程度出て来るので、前もって書いておく。トラブルにならないために。お金のことってやっぱりシビアになりますよね。

まなみ:
そうですよね、はい。やっぱり。

糸数:
まなみさんは、いくらぐらいからシビアになる?例えば一桁、二桁、三桁。

まなみ:
いくらぐらいから。でもやっぱり100万、500万とか。

糸数:
じゃあ1万円以下はシビアにならない?

まなみ:
ならないわけではないんですけど。

糸数:
例えば1万円でガム買って「あ、お釣りいりません」とかなります?

まなみ:
ならないです。

糸数:
ならないですよね。ということは、私達は10円違ってもやっぱりちょっとシビアになるじゃないですか。ですから、揉めない為にも前もってやっていくっていうことが大切だということですね。

では、後半です。土地や建物が、トラブルが起こる、相続の問題が起こるまず一番目。

二番目が、土地や建物がすぐに売却する訳にはいかず、時間がかかってしまい、税金がかかるということです。

例えば個人名義の土地建物というのはもちろん相続財産の対象になっています。現在払っている固定資産額で評価額というのを出すのですが、現在の土地の建物の価値を金額にプラスして行きます。

その時に算出された金額というのがあって、それに貯金や有価証券とか金額をプラスして、相続税が発生するのか決まります。

その時によくトラブルが起こるのは、例えば老後のために2000万から3000万の貯金があったとしますね。持ち家がある場合は相続税が発生するんですけども、例えばこの建物が600万だとしたら、仮に3000万あった場合、この3000万プラス600万×法定相続人の数で、計算式が出ます。

ざっくり言うと相続税がかかるか、かからないかに繋がって来るのですが、この時に自身の兄弟が何名だとか、相続人が何名いるかによって、この値段が違ってきます。

その際、基礎控除額というものを上回った場合に相続税ってかかるんですね。

その割合については最低でも10%とか、最高でも55%になります。大きいお金になることは間違いないので、相続する側も頭の片隅に入れておきたいものです。

例えばうちは兄弟5名いるので、この相続を受ける時に、ある金額のうち母が50%、残り50%を5名の子供で、10%ずつとなるので、なかなかの相続税が。金額によるんですけども。

ですから、そういったものはやはり事前にプロに頼んでどのぐらい控除額が出るのか等を計算しておいて、隠さずに。どうせばれるので。

例えば株の証券を隠していてそれが亡くなったお父さんの名義になっていた場合、どうしても手続の際に税務署に申告するので後でばれるんですね。

それがばれてしまうと色々と、金額の大小にもよるかもしれませんが、社会的に新聞に出たりとか、悪質な場合は重加算税という税金がかかったりします。

みくにのアドバイスとしては土地、建物の売却は、売る側の意思と買う側の意思が合致しないことには成立しませんので、買う側もどのような土地で、築何年の建物なのか、様々な観点から査定をします。すぐにできるものではないので、故人の生きているうちに、もしくは残された家族の方が事前にリサーチして行動することが大切です、ということですね。

例えば安いと思っていたんだけど、近くに道路が開通してすごく資産が高くなったりすることがあるんですね。

実際にうちの自宅もそうなのですが、今は買った時の30倍、20倍位になっているのかな。

本当にまさかこんなに開拓される場所じゃないと思ったのですが、周りが高級住宅地というか新興住宅地になったので、金額がガバっと上がったんですね。

ですから、やっぱり専門家に頼むというのはとても得策だと思いますね。やっぱりプロに頼んだ方が絶対良いということです。まなみさんは何かが起こった時に、プロに頼んだ経験ってあります?

まなみ:
プロに頼んだ。事故で、車でぶつけられた時に車がどうにもならなくて、結構へこんでしまったのでレッカー呼びました。

糸数:
ですよね。私たちの周りにはプロっていっぱいいますよね。

まなみ:
はい、たくさんいます。

糸数:
例えば健康のプロは誰ですか。

まなみ:
健康のプロ。病院です。

糸数:
そうですね。病院とか医者とか、看護師さんとかですよね。私たちは病気や、歯が痛かったら歯医者さんへ行きます。だから相続となった時も、ギリギリまで行かないと後で大変なことになる。

まなみ:
我慢して悪化させて。

糸数:
そうそう。ですから、ラジオ聴いている人はお願いですからプロにお願いして。やっぱり健康もそうですが、治療よりは予防ですよね。

だから、トラブルが起こってからよりは、その前にプロを入れて相続の話をした方がいいということです。

ここからは私どもの問題になるんですけども、仏壇やお墓を誰が守るのかで揉めるということですね。まなみさんの周りにいないですか?

まなみ:
お墓。身の回りには今はいないんですけど、でもやっぱり沖縄は特に聞く感じがしますね。長男が、とか。

糸数:
そうですよね。このラジオは本土にも流れていると思うのですが、まさにそうなんですね。

沖縄はどうしてもこの門中とか長男が、今の民法ではそうでもないですが、私たちのお父さんの時代や、つい最近までは長男が色んな事を優遇されている時代でしたよね。

そういう事なので、お墓については皆さんも知ってはいると思いますが、ちょっと考えて欲しいなと思います。

相続で揉めることがなくてもまだ油断はできないです。故人の入るお墓の手配やその後続くお墓参りなどの行事を誰が行うかで揉めるケースも多いのです。

例えば長男さんは本土で東京に住んでいて、沖縄にはなかなか帰って来られないけど、次男さんは沖縄にいる。お姉さんたちもいるけど、嫁いでいるとかありますよね。

嫁いだらなかなか相手のご主人のこともあるので、お墓を誰が守って行くのか、生前にこういった話し合いが必要ですね。

もちろん家族や親族で協力し合うことに越したことはありません。しかし現状というのは10年後、もしくは20年後、同じ状況とは限りませんよね。

例えばやむを得ず転勤になってしまったり、地元を離れてしまった場合は、お葬式があった時にお墓をすぐ開けたり、守ること、駆けつけることは難しいですよね。

そうなると自分の代わりに兄弟の誰か、もしくは親族の誰かが行動しなければならないということになります。

ですからやはり、生きている時に兄弟で、関係が円満の時に話し合う必要があるということです。

お墓を誰が守って行くかで揉めるということで、悲しいことではありますが、うちは墓じまいのお仕事もさせて頂いています。

やむを得ず墓じまいをするという件もあるのですが、中には兄弟で例えばお父様とか、お母様が亡くなって、誰がお墓を継ぐかっていうことが決められないから、この際だから墓をしめちゃおうということもあるんですね。

僕らは「もうちょっと話し合いしたらどうですか」とアドバイスはするんですけど、「いや○○家はもういいよ」「墓は要らない」ということで、無縁になるよりは、墓をしめたほうがいいという場合もあるんですね。

現在核家族化の影響で、家族事情がだいぶ昔と違い、一人っ子が多いですよね。もしくは二人いたとしても、例えば沖縄から離れてしまったとかで、墓を守る人がいないために無縁墓がどんどん増える等、色々あります。

ですので、事前に対策できることはした方がいいなと思い、私はラジオでアピールしているのです。

みくにのアドバイスとしては、悲しいことではありますが、生前に予想できる範囲のことを想定して、家族間で対策しておくことで良い方向に行くのではないかなと思います。

やはり先人の方々が守られてきた大切なお墓なので、できれば墓じまいせず、継いで行けたらいいなと思います。

次にケース4、本日の最後のケースですが、親族間のトラブルが発生して、心無い誹謗中傷に遭ってしまったという相続問題ですね。

相続はある意味お金に関わることなのですが、冷静になれずに感情をむき出しにして話す方もいっぱいいます。やっぱりお金ですから、シビアな問題だからこそ、このケースが出てくるのだと思います。

例えば兄弟とか、親族間で、度が過ぎて言葉の暴力となる。もし見知らぬ人から攻撃を受けた場合、まなみさんはどうしますか?

まなみ:
見知らぬ人から?

糸数:
誹謗中傷を言われたり、言葉の暴力がひどかったら。警察へ行きますよね。

まなみ:
相談したりとか。

糸数:
相談したりしますよね。

まなみ:
はい、します。

糸数:
法的手段に頼りますよね。これが例えば身内だった場合はなかなか、どうですか?

まなみ:
身内だと、どうにかして自分たちで解決しようと。

糸数:
そうですよね。役所も例えば危害を加えられた場合は傷害事件としますが、身内の場合は民事になるので自分達で解決してください、となりますよね。

身体的な暴力は当然ですが、相続を放棄しろと主張し、嫌がらせ行為を行ったり、相続人に対して健全な日常生活を妨げる人もおり、これは許されないですよね。

その為、トラブルに巻き込まれそうになった時こそ毅然とした態度が必要ですね。

まなみ:
親族間であっても。

糸数:
あっても。そういうことですね。

ですから冷静な時にとよく言われますけど、例えばこの間は淡路地震から25年でしたよね。

今はどこに救急箱があるとか、大切なものがあるとか大体準備していても、あの時は地震が急に起こり、通帳がどこにあるか、救急箱がどこにあるか、避難ルートがどこにあるかが分からず、それで沢山の方の尊い命が亡くなりました。

こういう相続の問題も、前もって行政書士の先生とか弁護士の先生に相談しておく。地域の色んな回覧板とか役所から出る広報誌にも○○無料サービスってありますよね。分かります?受けたことある?

まなみ:
受けたことはないです。

糸数:
あ、本当に?

まなみ:
でも最近よく目にする気がします。

糸数:
ですよね。無料相談があるということは、問題がある。ですから、やはり○○相談というのを事前に受けて、こういう場合はどうなるんですか、とか、最悪はこうなりますよ、ということも含めてプロから習った方がいいです。相続の問題はなるべく事前に回避しましょうということ。

最後に、弁護士や司法書士は相続に関するプロです。毎年うちの顧問弁護士の先生から聞く限り、司法書士の先生もどんどん増えている傾向があるとのことです。

一度問題が発生すると大切な家族の絆を失うなど、精神的ダメージは計り知れないことになります。

その為にも具体的にできることとしては、まずエンディングを始めるということ。終活を家族、兄弟で始めるということです。

もう1つは、円満な時に家族としっかりと話し合い、意思の疎通を図ることです。

弁護士事務所や行政書士事務所に行ったんだけど、相続金額がこのぐらいあるから、今だったらこういうことができるよ、とか。税金がこれだけかかるよ、とか。税金を払いたくなかったらアパートを建てた方がいいんだって、とかありますよね、相続税対策で。

話し合いをしてどうしても必要であれば墓じまいや改装の選択もいいんじゃないかな、と。どうしても解決に至らない場合は第三者の意見とか、専門家に相談する必要があると思います。

ですから是非皆さんも、皆さんだけじゃなくご家族のために、お近くの専門家、もちろんみくにも弁護士、司法書士、行政書士、会計士、税理士もいますが、そういうエキスパートの方にお悩みを相談してみるのも1つのサポートだと思いますね。

みくにのホームページからも紹介していますので、是非ご覧になって、必要であれば連絡をください。

今日は前回に引き続き、相続税とお墓について、皆さんと一緒に学んで行きました。

この記事を書いたプロ

糸数盛夫

お墓に関する多種多様な問題を専門知識で解決するプロ

糸数盛夫(◆墓石販売:みくに株式会社(平成28年設立)◆施工:おはかのみくに合同会社(平成31年3月設立))

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