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糸数盛夫

お墓に関する多種多様な問題を専門知識で解決するプロ

糸数盛夫(いとかずもりお) / お墓ディレクター

◆墓石販売:みくに株式会社(平成28年設立)◆施工:おはかのみくに合同会社(平成31年3月設立)

コラム

沖縄の個人墓地の問題・納骨や供養の選択肢【ラジオ】

2019年11月15日 公開 / 2019年11月23日更新

テーマ:ラジオ放送『幸せを招く先祖とお墓の話』

コラムカテゴリ:冠婚葬祭






糸数:
今日は視点を変えて沖縄の個人墓地の問題と納骨や供養の選択肢について一緒に考えてみたいと思っています今住宅事情とかニュースであるでしょ、アパートが建築ラッシュですよね。

まなみ:
自分の家の近くもアパートやマンションが最近すごい建っているイメージがあって、駐車場だった場所とか公園、広場があったところが全部建物になっているイメージがありますね。

糸数:
だよね。今新聞見てもホテルとかアパートを稼働率という言葉で表すと思うんですけど、すべてを100とした場合どのくらい埋まってますかってありますよね。

今石垣とか宮古はほぼ100%。作ったら全部アパートがいっぱいになるという状態らしいですね。いいことだよね、やっぱり経済が活性化しているのかなっていうのがあるんですけど。

僕はどうしてもお墓の業界にいるので、つくづく感じさせられることと逆に心配になることがあったりして今日こういう話をしているんですけど。


沖縄の個人墓は需要と供給



糸数:まなみさん、沖縄の個人墓は需要と供給どんな感じだと思います?

まなみ:
どうなんですかね、ちょっと想像がつかない。

糸数:
僕らは業界の中にいてね、本当に需要に供給が追い付かないっていう状態だと感じるんですね。今沖縄県とか市町村でどういう状態で行政が進んでいるかというと、個人のお墓をなるべく市町村のレーンに集約しようとしているんですね。なんでだと思う?

まなみ:
土地がないからですか?

糸数:
それもあるね、沖縄の産業に関係あるんですけど。

まなみ:
観光ですか?観光地の近くにお墓があるとイメージがよくないとかですか?

糸数:
そうですね。100点です。いろいろあるんですけど、一つ目は観光立国で700万とか800万とか観光客が来るんですけど、高速道路を走るときにお墓がいっぱいある。

普通観光行って街と隣接して墓があるって、ほかの県行ってどんな感じします?

まなみ:
いいイメージではない。

糸数:
そうですね。ほかの県はだいたいお寺の境内とかその周辺にあるのでなかなか目につかないんですよね。

沖縄も戦争があったっていうのもあるかもしれません、たくさんの人が亡くなったっていうこともあるし、インフラ整備と霊園の市町村のバランスも悪かったかもしれないんですけど。

どうしても墓と墓の間に高速道路を作ったりとか、両サイドに墓が見えるとかはありますよね。そういう問題もあって行政は一つの場所に集約しようとしているんですけども。

もう一つは街づくりをしようと道路を拡張したときにあるものにぶつかったりするわけですね。山を崩していこうとしたときに。

お墓が出てくるとお墓って亡くなった方のご遺骨とかがあるので、簡単にブルドーザーでできないですよね。

そういうデリケートな問題。みくにのお墓ってお墓のそういう相談も受けてますし、行政とかいろんなところにお墓があって、誰が主か分からないとかそれらの調査業務も実はメインにしているんですね。

ホームページにはあまり載せないんですけど、昔の大きい土地にマンションを作りたいんだけどお墓があるからできないとか。

そういったものを例えば3、4年かけて全部移動したりとか、そういう業務もしているんですね。

まなみ:
そういうことは結構あるんですか?何かを作る上でお墓が出てきて作業が止まっちゃう。


墓地埋葬法による規制



糸数:
墓地埋葬法って法律があるって聞いたことある?以前はお墓を建てる際規制がなかったので、例えば畑の隅に作ったりとか。

地域の反対がなければ自由に建立することができたんですね。しかし1948年に墓地埋葬法という法律ができて、基本的には個人でお墓を建てるときには、あの当時は県の許可をとらなければお墓を建てることができなかったんですね。

今はお墓を建てるときには必ず事前申請を市町村の方とやって、話し合いをして、市町村の環境課とかの人が来て、墓地をちゃんと確認して、設計図も見て、申請を受けるか決め、それでスタートするっていうのになってるんですね。もう一つは例えば那覇市、宜野湾。

宜野湾は目の前に返還された土地がありますよね、ここもいっぱいお墓があるって知ってますよね?なぜだと思う?もともとここに人が住んでたからです。

戦争でアメリカ軍が接収して、だからここは街だったので、もちろんその当時の補償をしてくださったんですけど。

そういうことでこの中にもあるし、いろんなところに残ってるという現状があるんですね。ですから例えばシーミーの時期だけ入って、普天間基地もありますよね。そういうことです。だから都市計画法っていう計画が入ってるところに無断でお墓を建てたりすると、この計画がなかなか前に進まないところがあるんですね。

そういうときには行政が強制的に解体していざこざが起きるという。これはどこでも起こるんだけども、そういう悲しいことをしないために前もって行政にお墓を建てていいか聞くということ。


人口増加による問題




糸数:
需要に供給が追い付かないということなんですけど、その一つの問題が人口増加などの様々な要因でお墓を建てられる場所が極端に少なくなっている。

さっき言ってたようにいろんなところにアパートが建つので需要に供給が追い付かないということですね。もう一つはどこの県とは言わないんですけどある県で6年くらいの間に1600ほどのお墓が建っているんですね。

そのうちの60基くらいしか法的に申請を行っていないということが分かったんですね。つまり無許可で1500の墓が建てられているということが分かって、行政も大変だということですね。

行政も行政であまり厳しくするとよくないので、その辺はどっちがどっちっていうわけじゃないですけど。私はお墓に携わる人間として、絶対この墓地埋葬法に従ってお墓を許可を得て建てるべきだと思うんですね。

勝手に墓作って何か言われたらいやでしょ。

よく聞くのがお盆の時期行政はもちろんパトロールで回ってるんですけど、パトロールがいない時期に建てちゃうとか。施主さんも本当にそれでいいのかっていう。

そこにお骨入れて。先祖さんはなんか面白くないよね、自分の家が許可が取れてないお墓みたいな。その原因はいくつかあって、一般の市民はこの墓地埋葬法って法律を知らない、だから行政の窓口に行ってパンフレットをもらうっていう術がなかった。

だから僕らはお墓建てたいんだったら行政の窓口に相談行ってくださいと言う。それで行政に行った方でみくにさんでお墓作りたいっていう人たちが増えてるんですね。

役所もやっぱりお墓に対する認知。あまりPRしづらいでしょ、例えば宜野湾市の広報の中には赤ちゃんのこととか介護とかいっぱいあるからあまりにも墓のことをPRするとなんでってなるでしょ?

そういうのもあってやっぱり忌み嫌われるというか、なるべく避けて通りたいっていうのがあるので。

だから私たちや行政はいろいろPRしているんですけど、私たち墓に携わる人間としても本当に力入れて法令を守るっていうことを一緒にやっていきたいなって。

今後少子高齢化になってるでしょ。ですからどんどん亡くなる方が多くなっているので。私はPRして少しでも認知の手助けができればいいなと思ってこういうことをしています。



お墓を建てない納骨堂



糸数:皆さん納骨堂って分かってるようで分かってない、納骨堂ってどんな感じですか?

まなみ:
文字通りお骨を納めるところ。

糸数:
その通りです。お墓の不足の深刻さを今話してますけど、一方お墓を建てずに納骨堂を利用される人もいるんですね。

納骨堂っていうのは遺族の委託を受けて遺骨を収蔵し、保管するための施設であり、納骨する場合は都道府県知事の許可が必要、ほかの言葉では霊堂とも言われてますけど。

行ったことある?

まなみ:
納骨堂はないですね。

糸数:
じゃあ知り合いが納骨堂に納められてるっていうのはないんだ。親族がある意味しっかりしているというかみんなお墓持ってるんだね。

僕は個人的に教会の関係で身寄りのない人とかのお手伝いをすることが多いんですけど、やっぱりお墓がないので、例えばがんの末期とかの人と接する機会が多いので。

そういうときに納骨堂をお勧めするんですね。その一番の理由は何だと思います?

まなみ:
身寄りがなくても預かってもらえる。

糸数:
そうそう。僕がお勧めするのは、お墓を買いに来るお客さんでいろいろ話を聞くと、実は私のではなくて自分のおじさんですとか、おじさん身寄りがいないんですと、だから甥っ子姪っ子で墓を建てたいんですっていう相談が来るんですね。

こういう話をした時僕がするアドバイスは、例えばそのおじさんが長く病院で生活保護を受けていた場合とかあるんですね、そのときは市町村の福祉課とかに行って生活保護の方々は基本的に納骨堂を無料で入ることができたりするんですね。

だからわざわざおじさんのお墓を作っちゃうとおじさんに子供がいなかった場合、そのお墓は最終的にどうなる?また無縁墓になるでしょ。

僕が売り上げが上がるからお墓を作るとかやると無縁墓が増えてしまう。だからこれは悲しいけどもお墓は作らないで納骨堂に預けてくださいという選択を言うんですね。

そうするとその姪っ子さんとかはみくにさんに何のメリットがあるんですかって言われるんですね。何のメリットもないですけど。

兄弟でいくらかお金があるのでこのお墓が買えますと。それは嬉しいんだけどじゃあこのお墓を誰が見るんですかって聞く。

お墓って基本的には誰かの名義にしないといけないので。例えばAさんが亡くなりそうだからお墓を作る場合、さっきの墓地埋葬法で墓を建てるときには個人の名義が必要なんですね、例えば甥っ子のBさんとか。

まなみ:
これは生きている人の名義?

糸数:
そうそう。そうしないと基本的に審査に通らない。そうするとお金は出すけどお墓の名義になりたくないってなりますよね。

そうすると僕は誰が名義になるんですかって聞くとおじさんにしてくださいって。おじさんは余命幾ばくも無いですよねって、それで建ててくださいって言うんですけど。

いや建てられるんだけどそれはちょっとかわいそうですよねって、次見る人がいないでしょって。

そしたらやっぱり彼らも良心があるのでそういうことですかって、だから納骨堂っていう。普通納骨堂に入れるってなんか冷たいって感じするでしょ?

まなみ:
確かにお墓をちゃんと作ってあげるっていうのと比べたらちょっと寂しい感じはあるのかもしれないですけど、そういう話を聞いたらそれも一つの選択肢なんだなって。

糸数:
今結婚しない方、生涯独身の方も増えているので、そういう選択肢の中でうちの会社とは一般的にライバルって言われてるかもしれないけど、自分の中に全くライバルという感覚はないのでぜひインターネットで調べて納骨堂に納めてくださいって話をするんですね。

だからやっぱりお墓を建立するにはある程度の環境というか条件があるということなんですね。

沖縄にも大きい納骨堂があるんですね。本来納骨堂はお墓を建てる準備の間に預けるっていう認識だったんですね。

でも現在では長期的に預けている方が多くなっている。最初は3年とか10年くらい預けようと思ってたんだけども、結局経済的な理由でお墓を作る費用がないっていう。

だから納骨堂と契約したときに1年で切れますけどどうしますかってときに延長お願いしますっていう。

本当は引き取らないといけないんだけど引き取る余裕がないし、環境がない。何かを預かるって結構責任がありますよね。例えば知り合いが旅行に行くって言って猫や犬を預かるって言ったらどうですか?

まなみ:
ちょっと緊張しますね。預かったことはなくて、むしろ預けたことはあります。ハムスターをおばあちゃんの家に預けたんですけど。

糸数:
いろいろ気になるでしょ。そして預ける人もそうだけど預けられる人は亡くなったらどうしようってなるでしょ?

預かったら責任があるんだよね。クーラーは常時かけてくれとかいろいろ条件あるでしょ?だから小動物は命があるしもちろん大変なんだけど、それがお骨とかになるとすごい重いでしょ?人の亡骸だから。

だからそういった面で自分の身の丈に合った方法でお墓を作るべきじゃないかなって。沖縄県のレーンを調査したデータがあるんですけど、10年以上の長期的な利用者が今50%を超えてる。

あとは連絡がつかず遺骨を引き取らないという人たちもいるんですね。もう高齢者になってるから。そういうのがあるので本当に気をつけてやらないといけないんですね。

この記事を書いたプロ

糸数盛夫

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