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足立信一

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足立信一(あだちしんいち) / 宅地建物取引士

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コラム

二世帯住宅の間取りプラン~どっちを選ぶ?完全分離型と部分分離型

2018年8月1日

テーマ:二世帯住宅で快適生活をおくる

コラムカテゴリ:住宅・建物

二世帯住宅には「完全同居型」、「完全分離型」、「部分分離型」の3タイプがありますが、今回は「完全分離型」と「部分分離型」について見てみましょう。

完全分離型について

完全分離型の二世帯住宅と言っても、建物を「口」の字型として、真ん中から縦に線を引き左右にそれぞれの世帯が暮らすタイプもありますし、横に線を引いて上下にそれぞれの世帯が暮らすタイプもあります。いずれも親世代、子世代の生活の場が完全に分離しており、近年このタイプの二世帯住宅が注目を集めています。

その大きな理由は、完全に分離することで二つの世代それぞれのプライバシーが確保されるということ、また、お互いの生活パターンを変えずに生活できるということにあります。

一般的に、息子さん夫婦と親世代が一緒に住む場合、この完全分離型を選択する割合が多く、娘夫婦と親世代が一緒に住む場合、「部分分離型」を選択する傾向があるようです。

二世帯住宅は一つの家に主婦が二人いることになります。
息子さん夫婦と親世代では「嫁と姑」になりますが、主婦にとって大切な家事の場は分離したほうが同居がスムースに行きます。とくにキッチンは主婦にとって特別な場所ですから、完全に分離し、一つの世帯に一つのキッチンにしたほうがトラブルを生まずにすみます。

娘夫婦と親世代の同居の場合、同じく主婦とは言え「母と娘」ならではの気安さがあり、キッチンを共有にしたとしてもお互いに気を使うことが少なく、トラブルが発生しにくいということがあるようです。

「完全分離型」は二つの世帯が最も無理なく生活できるタイプと言えます。
ただ、キッチンをはじめ浴室、トイレなどの水周りを別々にするには設備費用がかさみます。この辺が悩ましいところですが、二世帯住宅に指摘される世代間の気兼ねや遠慮などからくるストレスをあらかじめ回避するうえで魅力的なプランです。

完全分離型で注意すべきポイント

完全分離型には「左右」に分離するタイプと「上下」に分離するタイプがあります。それぞれのメリットと注意すべき点を見ていきましょう。

まず、「左右」に分離する左右分離タイプですが、このタイプは親世代と子世代の生活空間を完全に分離できるというメリットが、反対にデメリットになる可能性があります。適度なコミュニケーションを心がけなければ、親子であるにも関わらず「他人と隣り合わせに暮らしている」ような状態になってしまうおそれがあるということです。

そうしたことを避けるためには、庭やウッドデッキで二世帯の生活空間をつないだり、リビングなど隣接した部屋を扉で出入りできるようにするなど、二世帯間にゆるやかなつながりを残すことも考えるべきでしょう。

「上下」に分かれる上下分離型のメリットは、親世代の生活空間を1階のワンフロアに配置できることです。歳をとると階段の上り下りが辛くなりますし、ワンフロアにLDK、寝室、居室、バス・トイレなどをコンパクトにまとめることができます。

ただ、上下分離型の場合、階段の上り下りの音や、上下の物音が気になる、というデメリットが考えられます。

部分分離型について

部分分離型は、「分離」ということを前提にしつつ生活空間のある部分は二世帯間の「共用」にするタイプを言います。たとえばリビングやキッチンはそれぞれの世帯にあっても、浴室は一つで、一つの浴室を二世帯が共用するというタイプです。

このタイプは、生活のどの場を共用にするかということでさまざまなバリエーションが考えられます。
子世代が共働きでお子さんがいる場合、リビングを共用にするというプランも考えられるでしょう。親世代と孫のふれあいの場にもなりますし、仕事で家をあけている間、お子さんの面倒を見てもらうこともできます。

部分分離型を選択されるご家庭に多いのは、完全分離型の良さは分かる一方、日々の生活の中で親世代と接触する部分を残しておきたいという考えもあるようです。

部分分離型で注意すべきポイント

部分分離型で注意したいポイントは、やはり二つの世帯のプライバシーをいかに守るかということです。「分離」した空間「共用」する空間を上手に使う工夫、間取りを検討する必要があります。それには設計段階から世代間で十分に話し合うと共に、設計の専門家にいろいろと相談することをおすすめします。

たとえば、親世代と子世代とで話し合い、お互いに納得しキッチンを共用することにしたとしましょう。その際、シンクの高さや調理台の高さまで詰めてしっかり話し合えるかということです。

専門家はシンクの高さ、調理台の高さについても考えますし、また、毎日出る洗濯物の干し場の位置などについても、家事動線と共にお互いのプライバシーを守るためにはどういう配置がいいかという相談にも応じてくれます。

部分分離型を選択された場合、設計段階で可能なかぎり世帯間のプライバシーを守る手立てを考えることが大切です。

この記事を書いたプロ

足立信一

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足立信一(株式会社 沖拓建設)

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