「将来が楽しみ」になる、お金との賢い付き合い方を伝えます（2/3）

子ども向けのマネー教育「おみせやさんごっこ」の開催実績も多数

　石原さんは、4歳～10歳を対象にしたマネー教室「おみせやさんごっこ」も手掛けています。歴史や世界の事情など、お金について知ることからスタート。続く「おみせやさん」では、子どもたちが店長になり、商品づくり（色塗り）から販売（陳列や声かけ）、売り上げの確認まで行います。
　「お客さん役の保護者に声をかけたり、おもちゃのお金をやり取りしたり、働いて稼ぐことを体験します。小学生以上では、働くことの大変さやお家の方への感謝を口に出す子もいます」

　同時に、保護者向けにも「子どものためになるお小遣いのあげかた」などミニセミナーを実施。参加者には、LINEで個別の質問にも答えます。
　「『楽しかった』だけで終わるのはもったいないこと。イベントを興味の第一歩とし、ご家庭でもお金のことを伝え、子どもたちに定着させることが重要です」

　マネー教育に力を入れるのは、自身の経験からだそうです。
　「子どもの頃からお小遣いはすべて使う派で、お金について学ぶ機会はありませんでした。大人になっても管理する方法を身に付けないまま、給料を使い切ったり、FXで損失を出したり、失敗もしてきました。幼いうちから知識があれば、大きな失敗をしなくて済みます」

　2021年から沖縄市やうるま市で行ってきた「おみせやさんごっこ」は、これまでのべ800人以上の親子が参加しています。
　「全国的に見て、沖縄は所得水準が低い傾向にあります。子どもたちがお金のスキルを得ることで、貧困の連鎖をストップさせ、地域に貢献できればと考えています」

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