コラム
西大寺会陽 【修正会 しゅしょうえ】について
2020年2月7日
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西大寺観音院様で行われる会陽、国重要無形民俗文化財に指定されています。歴史は古く奈良時代にはじまりました。奈良東大寺の実忠(じっちゅう)上人が創始された修正会を西大寺を開いた安隆(あんりゅう)上人がこの寺に伝え、毎年旧正月の元旦より14日間厳修されていました。
修正会の主な内容(行事)としましては、西大寺結集のお寺様が集い14日間、国家安泰、五穀豊穣、万民繁栄を願い、祭壇に牛玉(ごおう)をお祀りし、観世音菩薩の秘宝を修する新年の大祈祷のことを言います。
牛玉とは、仏教世界で宇宙の万物を生み出すとされている摩尼宝珠(まにほうしゅ)を意味し、杉原や日笠といった丈夫な紙に、右から『牛玉・西大寺・寶印』と順番に並べて刷った守護札のことをいいます。14日間の祈祷を経て満願になると、これを檀信徒の年長者や講頭に授与したところ農家は作物が良くとれるようになり、厄年の人は厄を免れるので、年々希望者が続出し奪い合うようになりました。
永正7年(1510)時の住職忠阿(ちゅうあ)上人は紙の牛玉では破れてしまうので、これを宝木(しんぎ)に巻き付けて檀信徒の頭上に投与しました。これが会陽(裸祭り)の始まりで、後に身体の自由を得るために裸となり、無垢の信仰心は水垢離となり、ついに修正会と不離一体の今日の会陽の形が成り立ったと伝えられています。
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