コラム
お仏壇の中のお位牌が多くなってお祀りしにくくなったら『繰出位牌』が便利です。
2016年2月11日
コラムをご覧いただきましてありがとうございます。感謝です。
現在お仏壇にお位牌をお祀りされている場合、仏様が増えていくごとにお位牌も当然ながら増え続けて参ります。(地域性やお寺様のお考え方もあると思いますが)かつてお墓のほとんどが個人墓でした。仏様が増えるたびにお墓も増えていく。このような形が多かったのですが、現在では先祖墓を建てられて、その横に戒名板を置き、戒名板に戒名を彫るだけという形が多くなってきています。
お位牌も同様で、仏様の数と同じようにお位牌の数も増え続けていきます。が、このような方法もあります。繰出位牌(くりだしいはい)と言います。以下のようなお位牌です。
ご覧になられたことがあるかもしれません。正面の扉を開くとこんな感じです。
この黒い板に、例えば田岡家先祖代々之霊と彫ります。またこの黒い板の後ろには白木があります。こんな感じです。
繰出位牌を上から撮りました。
黒い板の後ろに白い板が数枚入っています。この白い板にお位牌に書いてある戒名・没年月日、俗名、行年をお寺様に書いていただき、完成となります。またこの作業は勝手に行うことは出来ません。お寺様に現在お祀りされてきたお位牌様に感謝の気持ちを込めまして抜魂(ばっこん)、魂を抜いていただき、そして新たに魂を繰出位牌に入れて頂くことが必要になります。
ただ、この繰出位牌、基本的には50年経った仏様を入れるようになります。また繰出位牌の大きさ(高さ)を決まる際、現在お祀りされているお位牌よりも同じか、やや高めの方がいいかと思います。ただこれはお仏壇の大きさによっても変わって参ります。
また白木の数も平均は9枚まで入っていますが15枚、またそれ以上入る物もございます。先のことも考えられて購入された方がいいかなと思います。
ただ、必ずこのようにしないといけないか?と言われますと答えはそうでもありません。となります。このようにする方法もありますとご理解ください。以前にもお仏壇を新しく買い替えられて上記のようなご提案をさせて頂きましたが、お客様がお位牌の方がいいと言われてそのままお位牌をお祀りされておられる方もいらっしゃいました。10本以上あってあまりにも多いかなと思って申し上げたのですが、やはりそこはお客様のご判断になると思います。
ご参考にしてください。
生かさせていただいていますことに感謝です。
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