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田岡良一

安心できる仏壇・墓石選びのプロ

田岡良一(たおかりょういち) / 仏壇アドバイザー

(株)田岡仏壇店

コラム

朝日新聞にお寺に住職のおられないお寺が1万2千か所あると出ていました。

2015年10月11日 公開 / 2015年10月16日更新

テーマ:お寺事情

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

コラムをご覧いただきましてありがとうございます感謝です。


たとえ話でよく比較されるのがコンビニの数に対してお寺の数と歯医者さんの数ではないでしょうか?まだお寺がコンビニの数より多いと思うのですが年々数は減り続けているようです。以下は今朝の朝日新聞の記事です。


7万を超す全国の寺院のうち、別の寺の僧侶が住職を兼ねていたり、住職がいなかったりして、常駐する住職のいない寺が、1万2千カ所にのぼることが、朝日新聞の調べでわかった。過疎・高齢化による檀家(だんか)の減少や住職の後継者不足などが要因で、今後「寺の消滅」が加速する可能性がある。


文化庁の宗教年鑑(2014年版)によると、全国の仏教系宗教法人の寺院は7万5900。今回、全国の寺の約8割を占める主要10宗派(曹洞宗、浄土真宗本願寺派、真宗大谷派、浄土宗、日蓮宗、高野山真言宗、臨済宗妙心寺派、天台宗、真言宗智山〈ちさん〉派、真言宗豊山〈ぶざん〉派)に今年2月時点でこの10年間の所属寺の状況を尋ね、日蓮宗以外の9宗派から回答を得た(高野山真言宗は09年以降)。

専従の住職がおらず、別の寺の僧侶が住職を兼ねる「兼務寺」は1万496、住職がいない「無住寺」は1569で計1万2065カ所(全体の約16%)。



上記のように出ていました。皆様もご存知の方も多いと思いますが、そもそもはお寺の檀家制度は、江戸時代の寺請制度がその始まりと言われています。檀家が、特定の寺院に所属して、葬祭供養一切をその寺院に任せる代わりに、布施として経済支援を行うことが檀家制度です。江戸時代は、宗旨人別帳などと呼ばれる戸籍台帳のようなものを寺院が作成管理していました。これには檀家の家族、奉公人、出入りの行商人などのすべての項目があり、名前、年齢、所属寺などが記入されています。主にキリシタンでないことを証明するための記録でしたが、同時に住居移転、奉公、結婚や旅行に至るまで、寺請証文という証明書を発行することで、身分制度を確立させていきました。つまり、キリスト教徒であるか否かを確かめること、また結果的にそのことが現在の役所(戸籍の管理)の役割を果たしていました。


その後、時が流れ、現在は当然のことながら役所もあります。宗教も自由となり上記のような役割を果たす必要がなくなったことも原因の一つになっているかもしれません。それにしても数が多すぎる気もします。そのことも原因のひとつではないでしょうか?


ご先祖様を守ってくれ、安らぎを与えてくれるお寺、私は個人的には見させて頂く、拝まさせていただくだけで安心感を頂くことが出来ますが、時代がおおきく変わりつつある現代、お寺も変わって行かなければならないのかもしれません。

ふと記事を見てそう思いました。

生かさせていただいていることに感謝です。

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