コラム
『阿弥陀如来像の修復』 こんなに綺麗に仕上ります。
2015年9月22日 公開 / 2015年10月15日更新
コラムをご覧いただきましてありがとうございます。感謝です。
こちらは弊社でお預かりさせていただき修復させて頂きました阿弥陀如来像です。修理の過程をご覧いただきます。ご本尊(仏像の修復)はまず、古代色仕上げか極彩色仕上げにするかを決めます。古代色仕上げというのは時代背景を残した修理法で、反対に極彩色仕上げは新品同様に仕上げます。納期も価格も極彩色仕上げの方が長くそして高くなります。
今回は古代色仕上げで修復を致しました。
また、破損してなくなってしまっている部位もすべて復元していきます。では以下ご覧ください。
1、現状の確認
長年による木材の割れ
金箔のはがれ(厳密にはほとんどなくなっている状態でした。)
台座の蓮華の破損
光背台座の破損
2、洗い・解体
写真にありますように、一度すべて解体します。中には内部に資料や、もし以前に修復していた場合等はそういった文献等が入っている場合があります。
3、木地直し
4、古色仕上げ
今回は古代色仕上げですのでご本尊様には着色は致しませんでした。時代背景を残した雰囲気で修復をしていきます。
手がなくなっていたのですが、すべて復元いたしました。
5、完成
こちらが完成になります。修復前からは想像もつかないくらいにきれいになりました。今回の修復には約4か月のお時間をいただきました。
またこれから何十年、何百年と我々を見守っていただけることでしょう。修復をさせていただいたことに感謝です。
生かさせていただいていることに感謝です。
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