コラム
『先祖墓の棹石の文字』仏式と神式の違いについて
2015年9月22日 公開 / 2015年10月15日更新
コラムをご覧いただきましてありがとうございます。感謝です。
今回はお墓の先祖墓の棹石の文字(宗派による違い)について書きたいと思います。大きく分けまして仏式と神式に分かれます。
1、仏式の場合
一般的に多いのは、例えば仏式の場合、田岡でしたら真言宗ですので、真言宗の梵字の下に田岡家之墓と彫ってあります。明治時代はほとんどが故人様の戒名を彫る形式が多かったようです。これも家によって異なり上級の家が『○○家之墓』と苗字を入れていたそうです。これが時代とともに変化し今では苗字を彫る先祖墓がほとんどになったようです。もちろん今でも個人墓もありますし夫婦墓もございます。この場合は戒名を彫ります。
また日蓮宗の場合はお題目『南無妙法蓮華経』と彫る場合もありますし、浄土真宗の方でしたら『南無阿弥陀仏』と彫る方もいらっしゃいます。これはご当家、お寺様の判断になろうかと思いますのでご確認いただければと思います。
2、神式の場合
神道様の場合は『○○家奥津城』(おくつき)と表記されます。神式でお墓を立てる場合は、その墓所の近くに海や川、湖や池がある場合は『奥津城』の文字を使用するとされています。それ以外は『奥都城』の文字を使用するのが一般的とされています。しかし、ネットで調べてみましたら、上記のことも書いていましたが、家柄によって判別するとか、昨日、知人の神主様にお尋ねしましたところ、地域によって異なることがありますと言われていました。建立時はしっかりとご確認をされておいた方がいいと思います。
また神道のお墓は仏式のお墓とは形が異なり、お墓の最上部がとがっています。この神道独特のお墓の形のことを『トンキ型』とも言われています。(トンキ型以外にもドーム型・お社型などのお墓もあります。)また岡山では先をとがらせずに天が平らで、仏式の場合は角を丸くしているのですが、角が角になっています。こちらも地域性がありますのでご確認いただければと思います。岡山の場合は先がとがっている形よりは角になている場合が多いように思います。逆に角になっているのは軍人様のお墓とよく聞きます。
また神式の場合は、お線香を使用しませんので線香立はありません。ローソク立のみとなります。また八足台という台をお墓の前に設置する場合があります。
上記のように仏式・神式の形は決まっているのですが、地域性、お寺様、神主様によっても若干異なる場合があったりしますので、文字の確認・図面の確認はしっかりと行ったうえで建立するのが一番いいと思います。ご参考にしていただけましたら幸いです。
生かさせていただいていることに感謝です。
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