マイベストプロ岡山
田岡良一

安心できる仏壇・墓石選びのプロ

田岡良一(たおかりょういち) / 仏壇アドバイザー

(株)田岡仏壇店

コラム

『仕込檀』という仏壇の形があることご存知でしょうか?

2015年8月22日 公開 / 2015年10月15日更新

テーマ:仏壇について

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

コラムをご覧いただきましてありがとうございます。感謝です。


まずはこちらのお仏壇をご覧ください。



内部はこんな感じです。



従来型のお仏壇の違いがお解りでしょうか??


従来型のお仏壇は大戸、障子がついているのですが、この仕込檀には大戸がなく障子だけで作られています。また全体、特に大枠をご覧いただけましたらお解りだと思うのですが、従来型のお仏壇は最上部と最下部が凹凸があるのですが、仕込檀は四角になっています。なぜこのような形をしているのかといいますと、このお仏壇、仏間にすっぽりそのまま入れてしまいます。このようなお仏壇のことを『仕込檀』と言います。


1、仕込檀の特長について

1、内部がとにかく広いです。

例えば半間の仏間がある場合、従来型のお仏壇でしたら大戸・障子が開きます。しかし仕込檀の場合は仏間いっぱいまで仏壇の寸法がありますので、その分中に多くのものが納めることが出来ます。どのようなご当家にこのお仏壇がむいているかと言いますと、お位牌が多くある場合が当てはまります。



かつて、卸で営業に回っていた際、このようなお仏壇は特に山陰地方でよく売れました。と言いますのがお位牌がとにかく大きいからです。普通よく見られるお位牌はお一人、あるいはお二人彫がほとんどだと思うのですが、山陰地方では10人、20人といいう多くご先祖様が彫れるお位牌を使われるケースがあります。初めて見た時には、こんなお位牌があるのかと驚きました。そのような方々には逆にお仏壇は『仕込檀』でないと納まりません。



何年か前にお客様からのご依頼で別注の仕込檀を作らさせて頂きました。そのお客様の要望はやはりお位牌が多くあるといううことで仕込檀にされました。お位牌もたくさん置けますが下の段もゆったりしていますので、お供え物も沢山おけます。こちらのお仏壇は結構大きかったので仏間には入れずに、お部屋に置きました。


今回は『仕込檀』のご紹介でした。


生かさせていただいていることに感謝です。

この記事を書いたプロ

田岡良一

安心できる仏壇・墓石選びのプロ

田岡良一((株)田岡仏壇店)

Share

関連するコラム

田岡良一プロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ岡山
  3. 岡山の冠婚葬祭
  4. 岡山の墓石・石材店
  5. 田岡良一
  6. コラム一覧
  7. 『仕込檀』という仏壇の形があることご存知でしょうか?

© My Best Pro