弊社で製造したお仏壇を、ご依頼を頂き約４０年後に修理（洗い）をして納品しました。

2014年12月27日公開 / 2015年10月15日更新

テーマ：仏壇について

コラムカテゴリ：冠婚葬祭

コラムをご覧いただきましてありがとうございます。感謝です。

今日は私にとりましてとても嬉しい納品がありました。

先々月、弊社へお客様からお仏壇の金具が壊れているので見に来てほしいとご依頼を頂きご自宅へ訪問しお仏壇を拝見いたしました。

お仏壇自体は多少傷等もございましたが目立って悪いということはなかったのですが、写真のように金具がかなり錆がきていたりで年内に直るようでしたらとお仏壇の修理のご依頼をいただきました。

その後、お客さんと話をしていますと、このお仏壇約４０年前、昭和４６年７月に弊社で買われたお仏壇で、もちろん弊社の自社工場で製造したお仏壇であることがわかりました。またお客様が伝票、領収書を残しておられ、間違いなく父の字で書かれていました。

かなり錆が来ていましたので、金具は新品と交換に。ただ以前の金具と新しい金具の大きさが異なりますのでそのあたりも調整をして取り付けました。

修理前の内部の写真を事前に撮るのを忘れてしまい、比較がわかりにくいと思うのですが今回のお仏壇は、三方金と言いまして、多くのお仏壇には一番奥の面のみ金紙を貼るケースが多いのですが、今回のお仏壇は三方（両側面）にも金紙が貼ってあるタイプでした。

この三方金の場合の修理は側面の外側の木を外すと取れる場合が多いのですが今回はその形ではなく修理が可能かどうかは工場へ持っていってみないとわかりませんでした。可能であればその部分を修理をするということでお客様にもご了解を頂き、預かることにしました。工場へ持ち帰りまず、裏面を外しても両サイドの金紙が取れないことがわかり、今回は最上部（笠枠）も外し、ほぼバラバラの状態にして修理を行いました。

こちらが修理後の写真です。両サイドのガラスも交換致しましたのでほぼ新品の状態にまでなりました。本日お届に上がり、お客様にも喜んでいただき、お客様から、このお仏壇を買った本人がこれからまた新しいお仏壇に入れるので喜んでいると思いますよ。とお言葉を頂きました。その言葉を頂き私もとても嬉しくなりました。

弊社で製造した製品を、大切に使っていただき、また再度修理をして長年使用していただけることに感謝の気持ちで一杯になりました。