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コラム
雑記 夫が急死してからのこと【音楽で食べていける?】
2023年1月14日
ドラマ「舞い上がれ!」で岩倉のお父さんが亡くなった後のことが
描かれていた一週間。
Twitterでは前作のように「反省会」のタグでいろんな書き込みが
見られる。
でも反省する(してほしい?)ってことは見ていると言う事で
嫌なら見なければ良いわけで、やっぱりみんな気になるのだ。
この先が。
我が家も大黒柱を突然に亡くした。2008年のことだった。
途方に暮れるという言葉の意味がよくわかった。
ただ、事業をしていたわけではなくサラリーマンであったから
岩倉さんほどの事はない。
しかしその時に思ったのが
「音楽の仕事、続けられるだろうか?」と言う事。
それほどそれまでの私の仕事は
市民ミュージカルの音楽監督をしたり
オペラの合唱指揮をしても
実はあまりきちんとした報酬は得られてなかった。
口約束も多い。
仕事でが終わった後で「え〜?」と思うことも多かった。
そこで、考え方を変えて
「受け身」なままではいけない。
仕事を受ける時に最初に拘束時間といくらいただけるのかを
聞くようにした。
これは実は地方の音楽業界ではとても「言いにくい」「聞きにくい」こと。
それでも、その頃の「契約書もない」ような
時給に換算すると学生アルバイトよりも少ないような手取りでは困る。
新しく世帯主となり、家族を養うことになった私にとっては
仕事すると言うことは生活を支える時ことで
当たり前だけれど、実は「音楽では食べることができない
(食えない、と言いますよね)」ままではいけない。
思い切って、とにかく尋ねたり場合によってはお断りするようなことも
しないといけないと腹を括った。
ピアノ教室の月謝は先生が決めることができる。
だけど、そうでない現場は当時は金額は最初に明らかにされてなかった。
そこは変えていかないと、これからの人が育たない。
前に言われたことがあった。
若いピアニストから「その仕事は労働時間や技術料、さまざま考えて
それではお受けできません」と。
その時は「そう言わないで、やっておけば実績になるから我慢してしませんか?」と
言ったが、実はそれではいけないのだ。
もしもアルバイトを探す時に納得のいかない時給であったとしたら、
そこではアルバイトしないであろう。
しかし、お金だけではないようなこともある。
目先のお金だけ考えると条件が悪くても、次
に大きな仕事につながったり思わぬような展開が待っていることもある。
フリーランスの音楽の仕事は(音楽だけではないと思いますが)
そう言う意味ではなかなか難しいけれど面白いこともある。
場合によっては私もボランティアでも引き受ける企画もある。
とにかく即答しないで少し時間をもらって考えてみることも大事だ。
次は「音楽でやっていく」と決めた自分がどのようにしていったか書きます。
写真は塩見日出夫さんのご提供です
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