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コラム
曲間の拍手のタイミングの不安を全く感じないコンサート【角野隼斗さん(かてぃん)の魅力】
2022年4月26日 公開 / 2022年4月28日更新
YouTubeの画面から世界へ飛び出して多くの人を魅了するピアニスト角野隼斗の魅力
ユーチューバー「かてぃん」として活躍する角野隼斗さん
コロナ禍になってから前より一層YouTubeで音楽を聴くことが多くなったと思う。
聴くと同時に【観る】ことができる、動画の良さは
・演奏している姿がしっかり見られる
・繰り返し楽しむことができる
・検索して自分の好きな曲を聴くことができる
・チャンネル登録をしていると次々と新しい配信を見ることができる
・ステージの上での演奏との違いは「本人の声・言葉・表情」も繰り返し感じることができる
YouTuber「かてぃん」さんのチャンネルはCateenかてぃんこちら
そして、彼が2021年にショパンコンクールにチャレンジしてセミファイナルまで進み、彼の演奏も含めて多くのピアニストのコンクールでの演奏をリアルタイムで観ることができ、おまけに気に入った演奏を何度も楽しめるという素晴らしい機会に恵まれたと思います。
曲間の拍手のタイミングの不安を全く感じないコンサート
今年の1月に私の住んでいる岡山のシンフォニーホールで角野隼斗さんのコンサートが開かれました。
コロナの感染者が多い時期での開催ということで心配もありましたが、この特別な機会を待ち望んで、そしてその演奏を今度は自分の家ではなく、会場で角野さんの生の演奏を楽しめたのは私にとっても特別な機会になりました。
そして、一番感じたことは
「もしも演奏される曲を全然知らなくても、クラシックのコンサートを聴きにいく経験が浅くても
拍手のタイミングに迷うことがない」ということです。
例えばベートーヴェン作曲のソナタを聴くとき
1、2、3楽章と続けて演奏されますが、その楽章ごとには拍手はしません。
全曲が終わってから拍手しますが三楽章で終わるのが決まりではなく、四楽章まである曲もあれば、続けて演奏すると間に拍手が欲しくないのについ拍手してしまうようなそんな終わり方をしている場合もあってなかなか難しいという経験をされた方も多いのでは?
角野さんのコンサートの場合、そんな心配は全くありませんでした。
楽章の区切りだけではなく、ある一曲を弾いて、間髪入れず次の曲へ進むときや
少し間をおいて次の曲へ進むという場合もあります。
一曲ずつ終わるごとに拍手する?しない?色々迷いますよね。
でも、そんな問題が全くなかった。
・次に続けて弾くときと拍手して良い時の曲の終わりが明確である
・曲の最後の音の終わりのアクションがわかりやすい。それすらエンタメとして楽しめる。
・一緒に音楽の世界に入っていける不安がない。
・惹きつけるものがあることと、聴衆の集中力が半端ない
聴衆の方はこんな気持ちだったのではないでしょうか?
・コロナ禍での生演奏を聞く機会、一音も聴き逃すまい
・普段はスマホやPCなどで観ている彼の一挙一動を見逃すまい
・一緒に呼吸しているような気持ちがして心地よい
かねてから「演奏会に行くなら少し予習しておくとより楽しめますよ」と話していますが
その予習の一つが角野さん(かてぃん)の「YouTube」を観ることであり、
多くの人にとってよりクラシック音楽が身近なものになったのは彼の大きな功績ではないかと思います。
もちろん、絶対に予習をしないといけない訳ではありません。
重ねて申し上げますと
その拍手をするタイミングも「最後の音の余韻」を感じてからする方がいい場合もあり
これはせっかちな人はその余韻をかき消してしまう場合もあるのですが
その余韻すらコントロールしていた彼の演奏とこれからの活動から目が離せません。
シューベルト作曲 ピアノ5重奏曲「鱒」(ます)は多くの方がご存知だと思いますが
実は五楽章まであります。
よく知っているあの旋律だけではなくて曲全体は長いので、拍手はいつしたらいいの?と迷う場合もあり、実際に途中で何度か拍手が聞こえた演奏会も経験しましたが
プログラムに五楽章まであることが書かれていると安心ですね。
(その演奏会のプログラムには書かれていませんでした)
クラシックだけのジャンルにとらわれず、さまざまなスタイルの音楽、演奏形態にチャレンジして作曲、そしてその作品の演奏までする現在の彼の姿に大きな期待をしている人は多いのでは?
彼のコンサートでは「今ならスマホで写真とってもいいですよ」コーナーがあったので私も撮りました。
ライブハウスやロックのコンサートなどでも「撮影可の時間」は最近は設けられていることが多いですね。
普段は会場では撮影できないし、昔から録音、撮影は禁止なので驚きます。
そうそう、昔は入り口でカバンの中身チェックありましたね。
今は流石にないです。
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