お好きな童謡唱歌とエピソードを教えてください【朧月夜・みかんの花咲く丘・われは海の子】

2022年1月25日公開 / 2022年1月26日更新

テーマ：童謡・唱歌

コラムカテゴリ：スクール・習い事

コラムキーワード：ボーカルトレーニング、ボイストレーニング、認知症予防

「あなたの一番好きな歌は何ですか？」
好きな童謡や唱歌とそれにまつわるエピソードを聴きたいので
そんな質問を歌の講座の受講生に唐突に投げかけてみることがある。

「いきなりだとなかなか浮かばないけどなあ」
とおっしゃりながらも考えてお話してくださる。
好きな歌と、幼い頃のお話がとても心に深く残る。

1、好きな歌のトップ10に必ず入っているのは「朧月夜」

「朧月夜」を歌うと、歌詞の風景そのままが浮かんで来るという人が多く、
歌詞もよく記憶されていると感じる。
ゆったりとした三拍子も心地よい。
歌うだけで今現在から幼かった頃へ一瞬のうちに戻れる、そんな歌のよう。
歌うと「この歌やっぱり好きじゃ〜」という声もよく聞く。

2、本当は歌詞がとても長い「われは海の子」

海や湖などで遊んだ記憶、臨海学校の思い出も。
幼い頃、冷やしたトマトや瓜を持って海へ遊びに行った。
それがおやつであったこと。
臨海学校へ行く前の日にお母さんが「ほうろく」でそら豆を炒ってくれ
それを小さな袋に詰め、腰にぶら下げて海に入る。
海の水で適度にふやけ、また海水の塩気でいい塩梅になり、とても美味しかった。
「われは海の子」などを歌うとそういうことを思い出す。

私は「ほうろく」という言葉は知っていたが見たことも使用したこともないです。
実際に使ったことがある方々から具体的にお話を聞くとなんとなく様子がわかる。
数人で「そうそう、あったよね。ほうろく」と話に花が咲く。
このような会話はお互いにとてもいい作用があると思う。

「好きな歌」「思い出の歌」の話が次々と出て来る。
こうやってみんなで話すことでますます自身にとっての「心の歌」が
記憶の奥底から呼び出されて
聞いている人も昔のことを思い出す。
やっぱり懐かしい歌は思い出とセットだ。

3、「みかんの花咲く丘」
「三番の　やさしい母さん思われる　が姉さんになっていなかった？」とか
「海沼実」さんの話が出る。
「音羽ゆりかご会」「川田正子」さん。
「見てござる」という歌もあったね。
「あの頃はとにかくラジオをよく聴いたね」
「兄弟がとても多かった。兄ばっかりだったから兄のところにお嫁さんが来たとき嬉しかったの。一緒に歌を歌った」
「子供の頃は感じなかったけれど、こうして歌詞だけをじっくり読むとダイレクトに心に飛び込んでくるねえ」など、いつまでも話が続く。

縦書きの歌詞を読む。幼い頃は歌を先生や親から、
また、遊びの中でなんとなく自然にみんなが歌う
それを聴きながら、一緒に歌いながらおぼえて行く。
わざわざ縦書きの歌詞と向き合って歌を覚えることは少なかった。

大人になって縦書きの歌詞と向き合い、漢字も（漢字も言葉の意味もわからず歌っていた）
知ることによって、また新しい発見がある。

音楽、特に童謡唱歌が好きで集まった受講生の会話。

どうかこの感じ、またできますように。

・「好きな歌」を一つに絞るのは難しい。
名曲がたくさんあるから。

歌い継いで行きたい、日本の心の歌。

夜間は電子ピアノを使って練習します。
これなら深夜でも大丈夫。
ピアノも歌も大好きです。