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吉井江里

歌って笑って元気になれる音楽指導のプロ

吉井江里(よしいえり)

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コラム

噂を信じた私 (移調して弾くのが得意なのは小学生の時の噂から) 移調はトレーニングで必ずできる

小学校の時のことですが(とっても昔です)
私のまわりの多くの人はピアノが弾けました。みんな結構上手だったと記憶しています。
ある日友達が、「ピアノを習いに行くのでついておいで」と言うので、のこのことついて行きました。
その先生の家は素晴らしかった。当時としてはあの洋風な家は珍しく、あの先生はいったい何者だったのかな?と思いますが、そこで初めて「洋式トイレ」と言うものに出会い、初めて使わせていただきました。
生徒でもないのに本当にずうずうしいですね。でもその時のこと、印象に残っています。
先生は特に嫌な顔もせず、笑顔で迎えてくださいました。そして友人のレッスンを聴かせてもらいましたが、とても楽しかったと記憶しています。

当時私が習っていた先生は、3人目でした。
最初の先生のところは、家から結構距離がありましたが、優しい先生で大好きでした。
しかし我が家が引越しをしたため、次は引越し先の家に、出張レッスンで来ておられた先生に習いました。そのうちに先生が来られなくなったのか、ピアノ教師をやめたのかは覚えてないのですが、次のあたらしい先生を探して、川のそばにあるピアノの先生の家に通いはじめました。
この先生はピアノが弾けるのかどうか、何もよくわからなかったですが、音符のこと、長さのこと、調のことなど、必要な楽典の小テストをがっつりやってくれて、そこで非常によく勉強できて役に立ちました。みんな必死に音符のことを競っておぼえました。
が、ある時先生が「これ以上は私はもう教えられないので他の先生を探してください」と言われました。
先生はすごいと思います。口だけで教えるならまだまだいけたと思いますが、ご自身の指導の範囲をきちんと理解し、次のステップへ進めるように手放してくださったのですね。
これはなかなかできないことだと思います。

そして、また違う先生に。
その先生ははっきり言って苦手でした。ヒステリーだったからです(先生御免なさい)。
いろいろなことがあり、私はもう我慢の限界でした。
あんなに禁止されていたのに、発表会の本番でペダルをガンガン使って、先生に反逆してしまい、その経過を見ていた母も怒ってしまい、他の先生のところに行くことになりました。本当にお恥ずかしいですわ。
で、次は親戚が探してきてくれた、いや、親戚はピアノを教えていて、自分の先生を紹介してくれて、私の旧姓と同じ名字の男の先生に習うことになりました。
先生はもうそれはそれはお優しい。そして我慢強い方で、神様のような(神様にはまだ会ったことはないんですがきっとこんな感じでは?と思うほどの)方でこの先生に救われました。
我慢強く、ピアノも歌も楽典も聴音も気長に、そしてみっちり教えてくださったから、いまがあります。
本当に、先生ありがとうございました。

そして、そのピアノライフとは別に、合唱団の伴奏をしていた私。
その伴奏者のみんなはライバルであり、友でもありました。

その時に聞いた噂。その噂が今頃私を助けてくれているのです。
その噂は
「東京芸大に入るためにはベートーヴェンのソナタを何調ででも弾けないと(移調ですね)入れないらしい」
と言う噂です。
この時、「私はまだベートーヴェンのソナタも弾けないんだが・・・・・」と思いましたが、「他の曲でもいいかもな」と思いコツコツとやってたんです。東京芸大は無理かもしれないのにね。

「噂を信じちゃいけないよ」って歌がありますが、時には信じていいんではないでしょうか?

小学校
↑この写真の頃から移調してみることを遊びながらやっていました。

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