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光畑浩美

音楽を「魂の薬」として生きる力に繋げるプロ

光畑浩美(みつはたひろみ)

一般社団法人全日本らくらくピアノ®協会 

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コラム

視力を失い、手が動かない、ピアノ生徒。

【 実話:求めるもの 】

2011年4月25日 / 2016年1月24日更新

今日の主人公は、仲良し3人組。

もう20年以上も、毎日欠かさずに散歩をしているらしい。

彼女達は、現在70歳代前半。 幼な馴染みである。

お昼過ぎになると、いつもの場所に集まって、
「 じゃあ、行こう! 」 を合言葉に、
近くの公園を一回りしているらしい。

2年位前から、
その3人組みは、 「 らくらくピアノ(R) 」 の受講生となっている。

教室ではいつも3人がくっついて席に座っているので、結構目立つ。

「 今日もこの講座の後、お散歩に行かれるのですか? 」 と尋ねると、

「 もちろん!! ねっ! 」 と、顔を見合わせて、微笑む。

そんな明るい3人組ではあったが、
ある日の講座、メンバーの1人が欠席した。

「 あらっ? Aさん、今日はお休みですか? 」
気になって、尋ねてみた。

「 ええ。。。  
Aさんの旦那様。。 急にね、お亡くなりになって。。 」 との返答。

それから半年。

ずっと、ションボリの2人。。。

「 Aさんは、その後、如何ですか? ずっとお顔が見えませんが。。。? 」 
と尋ねると、

「 それがね。。 Aさんは、お一人になってから急に、
ご飯が喉を通らなくなられたみたいなのです。

お部屋に籠りっきりだし。。 

心配だから、何度もお宅に励ましに行ってはいるのですが、なかなか。。ねっ。 」 
と2人共、表情を曇らす。

それから更に数か月後。

やっとAさんが講座に来て下さった!!!

しかし、私は思わず絶句した。

極端に、『 やせ細っている 』 !!!

明らかに、気力だけで講座にやっと来ている状態だ。

私は慌てて駆け寄り、手を掴んで
言葉を詰まらせながら、Aさんに声を掛けた。

「 お辛い思いをなさられましたね。。。 」  

その他は、言葉が出てこなかった。 

「 大丈夫ですよ、先生。。 

家からずっと出れなかったけれどね。

私。。。  ピアノで救われたの! 」

と静かに、小さな・小さな声で答えて下さり、
逆にそっと、私の手を掴んで下さった。

受講生のメンバーも、皆んな温かく迎えて下さっていた。

その後、数か月が経ち、
なんとかいつもの3人組が復活!! していた。

トコロガ。。。!

なんと今度は、
Bさんの旦那様がお亡くなりになってしまった。

そのショックで、Bさんは、

片目を完全に、失明。

残りの目もボンヤリしか見えなくなってしまった。

さらに、気力を失っているせいだろうか、
体中に痛みとかゆみ?が起こってしまう、謎の症状が現れ、
病院通い。

とうとう片手が、あまり使えなくなってしまった。

彼女は、黒いサングラスを掛けながら、
2人に支えられつつ、
ゆっくり・ゆっくりと歩きながら、

久しぶりに講座の席へと着席した。

「 光畑先生・・? 」

「 何ですか? 」

「 目も駄目、手も駄目な、生徒ですけれど。。
講座に来ても良いですか・・? 

座っているだけで、心が落ち着くのです。。。 」

そう言って、こちらを見上げて下さった。

こんな嬉しい言葉があるだろうか。。!!!!! (泣)

この時本当に、『 こういう場を作って良かった。。 』 と実感した。

彼女達は、今も手を繋いで、公園を散歩している。


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