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光畑浩美

音楽を「魂の薬」として生きる力に繋げるプロ

光畑浩美(みつはたひろみ)

一般社団法人全日本らくらくピアノ®協会 

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コラム

癌患者から伝言。 好きなものは、まず味見を!

【 実話:モチベーション 】

2011年2月7日 / 2014年7月3日更新


ある日、知らない女性から声を掛けられた。

「 あの・・? ピアノの先生ですか? 
確か、『 らくらくピアノ(R) 』 とか言う・・。 」

「 はい。 そうです。 光畑と申します。 」

「 やっぱり! テレビに出てらっしゃったでしょ。 新聞も拝見しましたよ。 

まぁ~~ ご活躍なさって。。。 ( まじまじと、私の顔を見る。 )
私も、昔はピアノを触ったことがあります。 
ちょっとですけれどね。。 

でも今は、ピアノは物置状態で。。 」

話は続く。 

彼女は一体、何を私に伝えたいのだろう? 
なかなか話が見えない。

とりあえず、勧めてみた。
「 この時間に開講していますから、宜しかったら一度御見学にいらっしゃいませんか? 」

「 ええ。。 ホント楽しそうで、良いですね。。 ホホホッ・・ 
又、考えておきます。。。 」 そう言って静かに去った。

それから半年ほどが経過したある日。。。

私は、ある受講生に話しかけられた。

「 先生? 私の同級生である、○○さん。 ご存知ですか? 」

「 えっ・・? いいえ。 」

「 先生、半年前にここで、見学を勧めて下さったようですけれど、覚えてらしゃいませんか? 」

「 ああ、あの方。。 覚えていますよ。 
でも、随分前の事ですよ。 」

「 そうでしょ。(笑) でも彼女は、ま~だ、悩み中なんですって! 
この間お茶をしている時に、お家のピアノの見ながら、どうしようかって言っていましたよ。 」

「 あら。 そうでしたか。 」

「 彼女、何年も前から、弾いてみたいって言っているのですよ。
あの時、やっと先生に声を掛けれたのに。。 
あ~もぅ、見ていてイ~ライラするわっ! 」

「 でも実際、そういう方は多いと思いますよ。 
ちょっと勇気も要りますからね。 」

「 ええ。 でも私、彼女にハッキリ言いましたよ。

そ~んなに悩むなら、一度行ってから決めればいいじゃない!
良いなら続けてみる。 駄目なら、さっさとやめて次のを探す。 
考えてばっかりじゃ、時間が過ぎるだけよ!ってね。 」

この受講生は、癌に2度もなっている。
去年、再発して手術。 現在も病院通いだ。

受講生の熱弁はまだ続く。

「 私達は、もう孫が居る歳だから、どうしても、お先の事を考えるんですよ。 

あれこれと、趣味もしてみたいし、旅行だって沢山行きたい。 
けれど、ご馳走を全~~部を食べ尽くす時間は無いですからね。 
まず、好きなものを見つけたら、とりあえず味見をしてみないと、絶対、損よ! 」

「 確かに! (笑) 
でも、見ているだけでお腹一杯の人も居らっしゃるのかも知れませんね。 」

「 そんな人はきっと、1000年ぐらい生きるつもりじゃないかしら。
でもね、本当にゴールが見えてきたら、何かしなきゃ!って思うわよ。 」

現実味溢れる言葉だ。

そこで私も、あと何年現役で講師が出来るのかと、指折り数えてみた。

「 1.2.3.10..15.. あらら。 元気で生きたとして、これだけですね。 」 
数字にするとリアルだ。 
せめて、あと200年ほど欲しい気がする。

そんな会話をしつつ、家に帰宅した。

我が家に着くと、小型犬3匹が猛ダッシュで出迎えてくれる。
私が帰宅時にあげる、『 おやつ 』 が目当てだ。

競り合うように、目をキラキラさせて、こちらを見えている。

「 この率直さ。 お手本にしなきゃね。(笑) 」

独り言を言いながら、撫で撫で・・していると、一本の電話があった。

「 はじめまして。 ピアノ講師をしております○○と申します。 (中略。) 
以前から私も、地域の講座を開設したいと考えておりまして。。 」

丁寧な口調ではあるが、具体案を伝えると、急に言葉を濁す。

「 そうなると良いのですが。 ホホホッ・・ また少し考えてみます。。。 」

この先生も、ひょっとして1000年生きる・・?

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