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コラム
③顎関節症候群、その発生機序の一つ、仙腸関節について!
2021年1月12日 公開 / 2021年1月13日更新
今回のテーマは頭蓋骨に多大な影響を及ぼす仙腸関節についてです。
仙腸関節(以下:SIJ)は骨盤部の仙骨と腸骨からなる関節。
このSIJは二つの機能を有しています。
一つは滑らかでブーツ形をしている関節、これは呼吸の為の関節。
ブーツ部は軟骨繊維によって縫合している。そして滑液によって保護されている。
ブーツ部は呼吸に伴って中心を支点として半軸転に揺れ動き半回転すべり運動をしている。
これは第一次仙骨呼吸ブーツ運動と呼ぶ。
もう一つは体重軸受部(ウエイト・ベアリング部)、重力を支える関節。
体重軸受部は骨間繊維によって縫合している。
硝子軟骨によって保護されている。
人間は直立出来る種である。だからSIJに全体重がかかる。仙腸関節は筋肉支配を受けていないから長時間立 位で生活できる。
さらにSIJは筋肉によって動くものではなく、人体の中で随意筋によらない、唯一の関節である。
構造面は下図で解説します。
左図:仙骨左側面
ブーツ部(前内方部:腹部側)は呼吸時、動作する部位
体重軸受部は斜線で表記(上後方部)「上部と下部に分かれる」
右図:右腸骨、内側面
SIJの問題(発症する症候は割愛)
一つはブーツ部が腸骨の圧迫を受ける(腸骨の内方変位+腸骨後下方変位)
SOT(仙骨後頭骨テクニック=カイロプラクティックの一手技)では分類Ⅰと定義している。
もう一つは腸骨が仙骨から離れるスリップー離開(腸骨の外方変位+腸骨前上方・後下方変位)=仙腸関節体 重軸受部の離開
SOT(仙骨後頭骨テクニック=カイロプラクティックの一手技)では分類Ⅱと定義している。
腸骨変位パターン(仙骨に影響を与える)
ブーツ部の歪み、即ち左右腸骨の歪みパターンは二種類
調整は伏臥位で行う。
体重軸受部の離開、即ち左右腸骨の歪みパターンは四種類
調整は仰臥位で行う。
仙腸関節体重軸受部の離開(分離)は顎関節固有受容器の分裂を招き、顎関節症候群に深く関わる。
ゆえに顎の問題は骨盤部の仙腸関節及び頭蓋骨などを精査&調整する事が必要となる所以であります!
最後に蛇足ではありますが!
産後の骨盤調整と言う表現
且つ骨盤が開くとか
未だに私は理解出来ません!
骨盤調整は、骨盤部のどの部位(尾骨なのか、仙骨なのか、左右の腸骨なのか、腰仙関節なのか?)を調整す るか?
その鑑別がとても重要であります。
産後に拘らず老若男女、年齢性別に関係なく骨盤部調整は必要です!
小学生と言えども仙腸関節体重軸受部の離開(分離)を有しているのですから!
当院の臨床実績はそれを物語っています!
次回は仙腸関節体重軸受部の離開がさらに進み、腰椎に体重がかかり、腰椎の歪みを発生させ、坐骨神経痛、椎間板ヘルニアなどに移行するメカニズムについて解説いたします。
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