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コラム一覧:民法雑学

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テレビ報道等が名誉毀損になる場合① 基本判例

2018-02-13

最高裁判所平成15年10月16日判決は、次のような判決をし、テレビ局の責任を認めました。この判決は、その後、同類型の訴訟で引用されるほど基準になる判例になりました。括弧内「 」は、判決の引用文。た...

悪意の不当利得者には、民法704条でいう、損害賠償の責任はない(判例紹介)

2018-01-24

1 民法704条の規定 民法704条は「悪意の受益者は、その受けた利益に利息を付して返還しなければならない。この場合において、なお損害があるときは、その賠償の責任を負う。」と規定しています。2 判...

金融機関から見た不良債権の意味と分水嶺

2018-01-16

1 不良債権 不良債権とは、金融庁の「金融債権マニュアル」における区分のうち、(ア)破綻先債権(法的・形式的な経営破綻(破産、会社更生法適用など)に陥っている貸付先に対する債権)、(イ)実質...

他人の研究論文の模倣ないし盗用と私立大学の使用者責任

2017-12-08

 知的財産高等裁判所平成27年10月6日判決は、・大学又は大学院の教員が行うすべての学術論文の執筆,発表が,使用者である大学又は大学院の事業,及び,被用者である教員の職務の範囲の両方に含まれてい...

検索エンジンでの検索結果を削除する請求ができる場合

2017-10-20

1 事実関係①Aは、児童買春,児童ポルノに係る法律違反の容疑で平成23年11月に逮捕され,同年12月に同法違反の罪により罰金刑に処せられた。Aが上記容疑で逮捕された事実は逮捕当日に報道され,そ...

NHKのテレビ受信料の支払義務に関するQ&A

2017-10-17

Q 私は、テレビを所有していますが、NHKはほとんど見ることはなく、民報のみを見ています。また、衛星放送については受信設備もなく、見ていません。私の場合、NHKに対し、テレビ受信料を支払う義務があ...

職場での旧姓使用は、権利として認められるか?

2017-08-18

東京地裁平成28年10月11日判決を紹介します。 この判決は、学校の教師が、職場で、当該教師に関わる、時間割表,生徒出席簿,生徒指導要録,成績通知票,生徒及び保護者に対する書面による通知,業務...

共同保証人間の求償権の趣旨・消滅時効中断事由に関する初判例

2017-07-21

最高裁判所平成27年11月19日判決の紹介時系列的事実関係⑴ 信用保証協会Aと主債務者会社の代表取締役Bが、銀行債務につき、共同で、連帯保証人になる某年某月某日、債権者 甲銀行から、主債務者 乙...

法理と判例

2017-04-26

法の世界には「理」があります。理とは、「理屈」の理であり、「理論」の理のことです。しかし、この理は、法律の条文の中に書かれているわけではありません。「理」は、最高裁判所の判決や決定の中で生ま...

誤振込による預金は口座名義人のもの

2017-03-18

 A社がB社に振り込む予定であった金銭を、間違えてC社の口座に振り込んでしまった後、D社が、それを差し押さえた場合、この差押えは有効です。 最高裁平成8年年4月26日判決は、「振込依頼人から受...

民法雑学 不当利得返還請求権の消滅時効は、権利発生の時から、進行が開始する

2017-02-25

先日、45年前の子供の取り違えによる債務不履行を原因とした損害賠償請求権の時効は、取り違えを知った時から、消滅時効期間が進行するとの判決を紹介しましたが、一般的な不当利得返還請求権の消滅時効は、その...

債務不履行に基づく損害賠償請求権につき生ずる遅延損害金の発生日

 先日のコラムで、損害の発生後45年が経過して行使された損害賠償請求権が消滅時効にかかっていないとされた裁判例を紹介しましたが、損害が45年前に発生したのなら、その損害賠償請求権につき生ずる遅延損...

損害の発生後45年が経過して行使された損害賠償請求権が,消滅時効にかかっていないとされた裁判例

 45年前,新生児が誕生しましたが,母親の退院時,病院のミスで,新生児が取り替えられるという事故がありました。それから45年後,血液型の不一致から,親子関係に疑問が持たれ,DNA鑑定を受けたところ...

消滅時効が完成したと判断されることを条件とする相殺の主張も,反訴では可能

2016-10-11

最高裁判所第一小法廷平成27年12月14日判決は,金融業者に対して過払金があるとして,その返還請求訴訟(本訴)を起こした者が,金融業者から,その債権は消滅時効が完成しているという主張(抗弁)がな...

抗告状に貼付すべき印紙を貼付しなかった場合の瑕疵とその治癒に関する判例紹介

2016-09-20

1 問題点①Aが訴訟救助の申立てをした。➁Aの申立ては却下された。③Aは却下決定に対する抗告をしたが,抗告状に印紙を貼らず,抗告の手数料を納付しなかった。④そこで裁判所から,Aに対して,指定...

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