コラム一覧:労働
就業規則の変更が、労働組合が同意していている場合でも無効になるとき
2018-01-17
最高裁第一小法廷平成12年9月7日判決は、特定の年齢層の従業員(60歳定年制の下で55歳を超えた銀行の行員)に、労務の内容は従前と変わらないのに、一方的に不利益な就業規則の変更(賃金の半額に近い切...
親会社から子会社に出向する従業員の給与が高い問題
2018-01-06
Q 当社(親会社)から子会社に出向する当社の従業員の給与が、子会社の従業員の給与より1何割程度高いという現実がありますが、その他の労働条件は全く同じという場合に、問題はありますか?とくに、当社の従業...
定年退職後も65歳までの再雇用は使用者の義務なのか?
2017-12-20
Q 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律(高年齢者雇用安定法)の一部が改正され、平成25年4月1日から施行されています。これによれば、当社の定年年齢は63歳ですが、65歳まではそのまま継続して雇用する...
割増賃金の定額化に関する判例後の通達
2017-09-21
すでに本コラムで紹介しました割増賃金の定額化に関する、最高裁判所平成29年7月7日判決を踏まえた通達が、同月31日付けでなされましたので、ご紹介しておきます。企業は、すべからく、2の留意事項に気を付けな...
就業規則の一括届出制度について
2017-09-14
1 就業規則の届出義務は、事業場ごとに。労働基準法89条は、「常時十人以上の労働者を使用する使用者は、次に掲げる事項について就業規則を作成し、行政官庁に届け出なければならない。次に掲げる事項を変更...
労働 時間外労働等に対する割増賃金を年俸に含める旨の合意の有効性について(後半)
2017-07-20
最高裁判所第二小法廷平成29年7月7日判決は、①医療法人と医師との間の雇用契約において時間外労働等に対する割増賃金を年俸に含める旨の合意がされていた。②時間外労働等に対する割増賃金を、労働者に...
労働 時間外労働等に対する割増賃金を年俸に含める旨の合意の有効性について(前半)
2017-07-19
最高裁判所第二小法廷平成29年7月7日判決は、医療法人と医師との間の雇用契約において時間外労働等に対する割増賃金を年俸に含める旨の合意がされていた場合の有効要件に関して、次のように判示しました。...
労働 歩合給から時間外手当(相当額)等を控除したものを賃金とする定めは有効
2017-06-22
最高裁判所第三小法廷平成平成29年2月28日判決は、タクシー会社が、従業員であるタクシー乗務員との雇用契約(就業規則)で、タクシー乗務員の賃金として、①時間外勤務や深夜労働に及ばない場合の賃金(...
労働 付加金の支払を命ずる場合の要件
2017-06-19
労働基準法114条は、「裁判所は、・・・第37条の規定(筆者注:時間外、休日及び深夜の割増賃金に関する規定)に違反した使用者・・・に対して、労働者の請求により、これらの規定により使用者が支払わなければな...
仮眠時間と労働時間性⑤ チェックポイント
2017-04-02
泊り勤務の間の仮眠時間に関する労働時間性などに関する規範を定立した、最高裁平成14年2月28日判決から、使用者が考える際の論点(チェックポイント)をまとめてみました。論点1 仮眠時間が労働時間に...
仮眠時間と労働時間性④ 変形労働時間制が認められる要件
2017-04-01
最高裁平成14年2月28日判決より抜粋1 変形労働時間制の趣旨 労基法32条の2(平成10年法律第112号による改正前のもの。)の定める1箇月単位の変形労働時間制(昭和62年法律第99号による改...
仮眠時間と労働時間性③ 判例法理の適用例
2017-03-31
最高裁平成14年2月28日判決事件では、次のように、判示しています。1 この事件では、仮眠時間は全体として労働時間になる(以下、判決文より) これを本件に適用すると、本件仮眠時間についてみる...
仮眠時間と労働時間性② 判例法理
2017-03-30
最高裁平成14年2月28日判決2 法律判断(1)上告人らの職務は,もともと仮眠時間中も,必要に応じて,突発作業,継続作業,予定作業に従事することが想定され,警報を聞き漏らすことは許されず,警報が...
仮眠時間と労働時間性① 前提となる事実関係
2017-03-29
最高裁平成14年2月28日判決を紹介いたします。1 事実関係(1)当時者の立場使用者(被上告人)=不動産の管理受託及び管理受託に係る建築物の警備,設備運転保全等の業務を目的とする株式会社被用...
従業員のエックス線検査受診義務違反に懲戒処分を科した判例
2017-03-28
Q 当社で雇用した従業員のことで相談ですが、健康診断をしようとしたところ拒否されました。理由は、エックス線検査による過去のエックス線暴露が多くこれ以上の暴露を避けたいということです。このような理由...
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