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小川信行

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小川信行(おがわのぶゆき)

一級建築士事務所 ヒマラヤ空間工房

コラム

『木造住宅 低コスト 耐震補強の手引き』について

2019年3月11日 公開 / 2019年3月12日更新

テーマ:耐震診断

愛知建築地震災害軽減システム研究協議会が講習を行ない、その時にテキストとして配布される『木造住宅 低コスト 耐震補強の手引き』は、一般診断による補強を行なう上では、非常に有効なものです。
岡山県でも、3年前位から毎年講習会が行われ、手引きの内容はHPでも公開されています。

耐震補強を始めて、一番困ったのが、土壁の家の補強についてでした。
土壁の家を補強しようとすると、なんと!土壁が邪魔になるのです。
ただし、土壁自体も耐震要素なので、土壁を除去することによって、その分の補強も必要になります。

このように以前は、一般診断による耐震補強は融通が利かないので、実務として使いづらいと思われていたのですが、それを変えてくれたのが、この手引きです。

例えば、土壁がある場合は、土壁と構造用合板を併用した場合の耐力が実験に基づいて算定されています。
もちろん、構造用合板の厚みや釘のピッチが違ってきますので、仕様に合わせて施工する必要があります。

また以前であれば、土台や梁・桁などの横架材間に構造用合板を張る仕様しかありませんでしたが、床から天井まで張る仕様も追加されています。
この場合、もちろん横架材間に張る仕様より耐力は小さくなりますが、床や天井を壊さずに施工できるので、低コストになります。

毎年新しい仕様が追加されおり、内容は充実しています。
耐震補強を阻んでいる大きな要因の一つは、耐震改修工事費にもあると考えられるので、少しでも低コストで補強することは、地震災害の軽減にもつながると思います。

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