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小川信行

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小川信行(おがわのぶゆき) / 一級建築士

一級建築士事務所 ヒマラヤ空間工房

コラム

なぜ伝統的な木造建築の柱は太い?

2018年10月15日 公開 / 2019年3月11日更新

テーマ:限界耐力計算

コラムカテゴリ:住宅・建物

伝統建築の魅力の一つは、太い柱や梁で組まれた軸組構造にあると思います。
なぜ伝統的な木造建築の柱は太いのでしょうか?

もちろん太い方が構造的に頑丈に見えますが、現在の建築基準法では、「柱の小径」と言って、最低限の柱の太さは決められていますが、基準法上は太い柱を使うメリットはありません。
従って、現在建てられている家のほとんどが、最低限に近い柱の太さ(10.5cm)で建てられています。

それでは、太い柱で建てる意味はないのでしょうか?
昔は、製材の技術が進んでいなかったから、太いまま使ったのでしょうか?
それとも、構造の知識が未熟だから、見た目で太いまま使ったのでしょうか?

実は私も長年の疑問でした。
例えば、同じ断面積の20㎝角の柱1本と10㎝角の柱4本では、どちらが強いでしょう?

正解は、屋根などの重さを支える軸方向の力に対しての強さは、両方とも同じですが、地震などの横からの力に抵抗する曲げに対する強さは、20㎝角1本が10㎝角4本分の2倍、曲げに対する変形に抵抗する強さは、同じく4倍です。

20cm角の柱が、10cm角8本分や16本分になるわけですが、昔の民家の開放的な間取りが可能であるのも納得できます。

(参考)『耐震木造技術の近代史』西澤 英和 著

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