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小川信行

専門的知識と技術による耐震診断・耐震補強のプロ

小川信行(おがわのぶゆき)

一級建築士事務所 ヒマラヤ空間工房

コラム

耐震補強の考え方

耐震診断

2018年7月4日 / 2018年8月14日更新

木造の耐震補強方法は、おおむね2通りあります。
一つは現代木造の方法で、もう一つは伝統木造の方法です。
在来木造は、現代木造と伝統木造の間に位置すると考えられますので、どちらの方法でも補強可能です。
また、伝統木造であっても、現代木造の方法での補強も可能です。

現代木造の方法

現代木造の場合、地震を力として捉え、地震力に抵抗する強い壁(耐力壁)をつくることが補強になります。
とにかく強い壁をつくれば良いわけですが、ここで注意しなければならないのが、力の流れを考えることです。
壁が1階から2階まで通っていれば、力は上から下へスムーズに流れていきますが、上の壁と下の壁がずれていたら、力は床面を流れることになります。
床面や屋根面のことを水平構面といいますが、この水平構面も補強してやることが重要です。
また、現代木造の方法による場合、強い力が流れますので、柱と梁の接合部や柱と土台の接合部もはずれないように金物で補強してやります。
そして、柱と土台をコンクリート基礎に緊結しなければなりません。
伝統木造で基礎が石場建てで、コンクリート基礎がない場合は、揚屋(アゲヤ)と言ってジャッキアップして、コンクリート基礎をつくるか、柱が浮き上がらないようコンクリートの重しをつける方法があります。
柱が動くことは許されません。

伝統木造の方法

伝統木造の場合、地震を振動(揺れ)として捉えます。
伝統木造は揺れることで地震に抵抗するので、あまり強い壁をつくってしまうと、逆に揺れにくくなってしまいます。
したがって、土壁や貫などのように適度に強い壁にしなければなりません。
この適度に強いというのが、結構難しく、塩梅よく補強しなければなりません。
水平構面にしても、強くすれば良いわけではなく、塩梅のいい強さが求められます。
この塩梅のよさが、金物のない木組みや石場建てを可能しています。
石場建てというのは、柱や土台が石の上に載っているだけで固定されていない状態のことです。
免震効果といって、地震動が伝わらない効果があると言われています。
ただし、移動することによって、礎石を踏み外し、かえって建物を損傷させてしまうこともありますので、その辺の配慮が必要です。

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