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小川信行

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小川信行(おがわのぶゆき)

一級建築士事務所 ヒマラヤ空間工房

コラム

山門の倒壊は防げたか?

限界耐力計算

2018年6月29日 / 2018年8月10日更新

大阪北部地震で震度6弱を記録した、茨木市の寺の山門が2棟倒壊しました。
この山門は2棟とも薬医門だったわけですが、はたして、これらの薬医門の倒壊は防げたでしょうか?

私は、伝統建築診断士協議会というところに所属して、メーリングリストによって全国の伝統建築診断士(といっても20名くらいでしょうか)と情報交換をしています。
先日、京都の会員の方が、大津市にある寺の薬医門の簡単な図面をアップされました。
いろいろ情報交換をしているうちに、ざっくりとこの門を耐震診断してみることにしました。

大津市の寺は、琵琶湖から数百メートルのところにあり、地盤は2種地盤であまり良い地盤ではありません。
建物重量をおおまかに算定して、柱の傾斜復元力と貫の復元力特性を算出して、限界耐力計算のソフトで計算してみると、震度7の地震ではさすがに倒壊の結果になりました。
ただ、地盤を1種地盤の良い地盤であるとすると、倒壊しません。
また、地盤を1.5種地盤の普通の地盤であるとすると、わずかの差で倒壊となりました。

今回の診断はかなりラフなものであり、茨木市の山門は大津市の山門と大きさが違うので、一概には言えませんが、同じ薬医門であることと、最大震度が6弱であったこと、地盤は1.5種地盤であることなどを考えると、耐震診断をした上できちんと補強をしていれば、倒壊を防げたと考えます。

では、なにが理由で倒壊したのでしょうか?
真実はわかりませんが、劣化と言って、たとえばシロアリの食害を受けていたとか、貫の楔がゆるんでいたなどが考えられます。
耐震診断をすることによって、そうした劣化部分を補修することも非常に重要です。

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