体幹を調え美しい姿勢を保つことで健康寿命を延ばす健やかな体づくりを（3/3）

ベビーマッサージや産後ピラティスを学べる教室も開催

　また、福本さんは産後ママと乳幼児を対象にした教室も開催。赤ちゃんや幼児の発達段階に合わせて「発達を促すケア＆コンディショニング」と、ママの姿勢を美しく調える「体幹・軸トレ＆産後ピラティス」で発達の初期から正しい知識を教えています。

「赤ちゃんは生まれた直後から正しい姿勢の基礎づくりをしています。抱き方や育児用品、遊び方についても学んでもらえます」とにっこり。

　教室では、ママが赤ちゃんの動きを体験しながら、一生懸命に体を動かしていると赤ちゃんは興味津々。幼児はバランスボールで遊びます。育児相談にも福本さんは気軽に応じます。それは「体だけでなく心のケアも大切。体と心が車の両輪のようにうまくまわらないと、本当の健康は得られない」と考えているから。福本さんの心配りで教室は、明るく和やかな雰囲気です。

　小中学生から高齢者までの全ての世代への啓発が大事だといいます。「姿勢の悪さが現代人にもたらす不定愁訴や健康寿命について一人でも多くの人に知ってほしい。意識が高まると改善や予防は進みます」と力強く話します。

　災害時に自分の命を守る行動のためにも良い姿勢で楽に動けることが必要です。良い姿勢は子どもや高齢者のケガ・転倒の減少、成人の代謝改善にもつながります。

　福本さんは「メタボリックシンドローム、ロコモティブシンドローム、認知症などの予防は国民の大きな課題となっています。環境の変化による便利な生活は慢性的な身体活動不足を生み、急激な社会の変化はヒトの体を大きく変えようとしています。大げさかも知れませんが、医療費や介護保険費の削減に向けて歩いていきたい」と思いを語ります。

「体幹を調えることで得られる美しい姿勢は、自然治癒力を高め、体が持っている無限の可能性を引き出します。現代の生活で失われがちな本来の体を取り戻し、心身ともに心地よく暮らしてみませんか」と話してくれました。　

（取材年月：2019年1月）

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⇒発育発達過程に基づき、姿勢と動きの土台づくり理論を実践できる