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福本智恵子

体幹を調えて美しい姿勢に導くプロ

福本智恵子(ふくもとちえこ)

Cosmos(コスモス)

コラム

「子どもの姿勢が悪い」となぜ悪い? ①「楽だから」の基準

2014年10月7日

テーマ:小学生

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

家庭で見る子どもの姿勢、特に座っている時の姿を見ると、「猫背」。
そこで、子どもにかける言葉は、「姿勢が悪い!!!」
言われた子どもは、条件反射のように背すじを伸ばしますが、2~3秒で元に戻ります。

なぜ戻るのでしょうか。


それは、「猫背」が楽だから。
背すじを伸ばすと、しんどいからすぐに戻るのです。


自分自身の姿勢について考えてみてください。
普段、ふと気づくと猫背になっていることはありませんか。
特に、デスクワークが多い方はありがちですね。
気づいたときには「いけない、いけない」と背すじを伸ばしますか。
それはどのくらい持続しますか。

子どもよりは長いかもしれませんが、1分以内には戻っていませんか。
なぜ戻ってしまうのでしょうか。

それは、子どもと同じ理由で「猫背」が楽だから。
背すじを伸ばすと、しんどいからすぐに戻るのです。


私たちは持続させようと思ったら、からだがしんどいと感じることよりも
楽だと感じることを選択します。
それも無意識に行っています。


そこが問題なのです。

無意識に、今のからだが感じる楽な姿勢は、「猫背」なのです。
だから何を言われようと、直す必要性を感じませんよね。

子どもは、親に言われるからとりあえず背すじを伸ばしますが、
姿勢が悪いことを、悪いこと・良くないこととは思っていません。
なぜなら、親から見て悪い姿勢の方が楽だから。

「猫背」の子どもに「姿勢が悪い!!!」といくら言っても良くなるはずがありません。
言うだけ無駄ということです。
子どもは言われ続けて嫌になるばかりで、逆効果です。
できないことを言い続けるのですから、適切な方法ではないですよね。


姿勢に限らず、癖などはさほど考えることなく、自然に行っています。
いつから行っているのかを遡っても、はっきりと言えないくらい随分前からです。

からだの使い方は子どものころからしみついていることも少なくありません。
立つ時は左右いずれかの足に体重を乗せているなど、
自分で気づいていることもありますが、ほとんどは無意識なので気づいていません。
これが普通、当たり前だと感じて使い続け、何年、何十年もかけて
今のからだを作り上げています。

よい姿勢、正しいからだの使い方が、子どもの頃から無意識にしみついていれば、
大人になっても美しい姿勢や身のこなしができます。
普段から意識することなく、無意識に行えるのです。
「よい姿勢」が「楽」なのです。


現在の姿勢やからだの状況を考えてみましょう。
「猫背が楽だから」になっていませんか。


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