銀行出身の税理士が資金繰りや起業をサポート（3/3）

「岡山を元気に」起業家支援サービスを開始

　経営支援の一環として、今春、起業家支援チームを結成。「起業、開業を考えている方に気軽に相談してもらい、岡山を元気にしよう」と、2012年4月から起業家支援サービスを始めました。起業には何が必要か▽資金の調達方法▽事業計画書の作り方―など、2カ月に1回のペースで開催するセミナーや随時実施する無料相談で、バックアップしていくことにしています。「経験豊富なスタッフが幅広く対応。ワンストップ窓口で、お客さまにサービスを提供します。後にお客さまになっていただかなくても構いませんから、起業する気持ちがあれば、どんな悩みでもお気軽にご相談ください」と呼び掛けています。

　このほかにも、あさひ合同会計グループでは、専門チームを編成しての公益法人支援や、常に60件を抱える歯科経営支援などにも力を入れています。また、お客さまが厳しい時代を勝ち抜くために必要なのは、会計ソフトの導入による、より早い現状把握と考え、1993年ごろからITに着目。中小企業のIT化を支援する会社ネットリンクスを立ち上げ、IT化を通して事務の効率化を図っています。「普通ならIT関係でソフトやハードを扱っているだけでは中小企業のことが分かりませんし、中小企業の方もITの専門家にうまく説明できません。グループ会社が中小企業の税務会計に精通しているからこそ、その橋渡しができるのが強みです」と強調します。実務とコンピューターの両方にたけたスタッフがいますから、経営者にとっても担当者にとっても理解しやすいと、満足されているようです。

　「税理士ら30人のスタッフに、司法書士や社会保険労務士ら外部提携スタッフも加わり、あらゆるビジネスシーンに最適なソリューションを提供します」

　（2012年6月取材、2018年一部修正）

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⇒銀行との橋渡しで、経営を支援する行員出身の税理士です。