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新入社員にどんな研修をしておくべき?

2020年2月29日 公開 / 2020年3月26日更新

テーマ:新卒採用

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 採用支援


採用職人の清田です。

今回のご質問は、
「新入社員にどんな研修をしておくべき?」
というものです。


新入社員に対して、
何を学んでもらったらいいか?
ということですが、

これは、業種や業態、
どんな職種なのか?によって異なる部分と、
社会人であれば、持っておきたいよね、
と言われるコアとなる部分とありますので、
この記事ではコアな部分に絞ります。

そして、
時代の変化でも変化する内容な気もしますので、
2020年4月に入社をする新入社員
という前提にします。

採用難がずっと続く今日この頃です。
採用基準を大幅に下げても採用目標人数が
集まらないという会社様も多いのではないでしょうか?

なので、
従来通りの採用基準では不合格にしていた
けれど、今年は入社してきたということも
想定に入れます。

前提が長くなりましたが、
早速考えていきます。


さて、会社として社員に期待することは
何でしょうか?

新入社員というより、社員です。

正しい日本語でしょうか?
名刺の受け渡しがスムーズにいくことでしょうか?
出社したら元気に挨拶をすることでしょうか?

違いますよね。

会社として社員に期待することは、

「会社の業績向上に貢献してくれること」

これに尽きます。


マナーや正しい日本語、
名刺の渡し方や挨拶などは、
会社の業績向上に貢献できる社員になる
というよりも、社会人として最低限
身に付けておいてよね。

の水準であり、
これらが完璧にできたとて、
給与以上の働きができないどころか、
活躍する先輩の時間を食いつぶすような
社員では意味がないわけです。

(マナーなんかが必要ないということではありません)

会社からすると、
人材採用は人材投資という名の一つの投資です。

投じた資産が
プラスになれば投資の成功ですし、
マイナスになれば投資の失敗です。

採用した社員が、
入社してから定年退職するまでの間に支払った
給与や賞与、そして福利厚生費や
教育費用諸々を合算した金額と、

その社員が会社にもたらした利益を
比べて40年間で年利1%だったら、
銀行貯金をしているよりは率のいい投資です。

0.35%を下回ってしまうと、
そのお金で国債を買う方が
いい投資なので、投資の失敗といっても
いいでしょう。


少しドライな話をしてしまいましたが、
人材投資という観点で考えると、
新入社員に何を身に付けてもらうことが
率のいい投資にしていくことができるのか?
と考えやすくなります。


ここからは、
具体的にどんな能力を身に付けてもらえば
いいのか?ということで、3つの能力を
上げていきます。


まず、今の時代
一つのスキルを身に付けておいても、
それが定年までしっかりと使えるスキルである
という保証はどこにもありません。

採用職人が考える
新入社員に身に付けさせたい最も重要な能力は

「①継続できる能力」です。

えーーー

と思われましたかね?

その気持ちわかります。

継続力って、、、地味ですよね(笑)

もっと即座に役立つ
プレゼン能力だったり、
コミュニケーションスキルだったり、
すぐに役立つものを期待してしまう気持ちも
すごくよくわかります。

でも、正社員として採用したということは、
1~2年間という雇用期間では考えていないですよね?

10年20年むしろ40年間
という長期にわたって雇用するつもりでの
採用をしているはずです。

それならば人類の産んだ最強の力「複利」
を使わない手はありません。

継続力ってすごいんですよ?

1~2年じゃその差はほとんど出ません。

100万円を年利5%で預けても
1年で105万円。
2年でせいぜい1割増の110万2500円にしかなりません。

だったらパチンコで一日で10万円くらい
増やしたるぜぃ!って豪気な方もいるかも
しれません。

でも、10年になったらいくらですか?
162万8895円

30年になったら?
432万942円

40年で
703万9989円

複利ってねぇ、
侮れないんですよ。

継続力も同じです。

努力というものを
1か月3か月続けたくらいでは
若干の変化しか見えません。

それまでにかけた労力と見比べたら
大損しているような気すらするでしょう。

でも、5年もするとその差は歴然となります。

10年経つと断トツな差になります。

能力が身に付いてくると、
挑戦できる課題のレベルも上がります。

その高いレベルの挑戦は、
他の人の目にも止まりやすくなります。

重要な仕事を任せられるのは
あいつしかないとなった時、
社内で最も成長できる環境に身を置く
ことができます。

もう、他の追随を許さないレベルに
突き抜けていきます。

想像してみてください。
自分はコツコツと努力を続けた。

最初は全然自分の成長を感じることは
できなかったけれど、
少しずつできるようになってきた。

期待されることが増えてきた。

おっ!このレベルの仕事だと、
もう自分以外にできる人がいない

全社の期待を一身に背負い、
悠々と目標をクリアしていく自分

羨望のまなざし
高まる評価
広まる評判
積み重なる自分に対する絶対的な自信

最高に気持ちよさそうじゃないですか?
気持ちいいのですよ。

この状態になったら、
もう仕事が楽しくて仕方なくなります、
自分が気持ちよくなるだけでなく、
世の中に自分はどんな価値を創ることが
できるだろうか?
と高い視点で物事を考え始めます。

会社として無くてはならない人財になります。

人材投資は大成功。
100万円の投資が703万円になります。

生涯賃金が2億と言われていますから、
14億円のリターンですね。

うっはうはです。


なのでね、
新入社員に仕込みたい最重要能力は

「①継続できる能力」

なのです。



採用職人が考える
継続力の次に身に付けさせたい能力は

「②自分の頭で考え行動できる能力」

ですね。

時代の変化が速い今の世の中では、
過去に正解とされていたことが、
いつ明日不正解になることだって
あるわけです。

それにも関わらず、
歴代ずっと行われてきた慣習を
何の疑問も持たずに真似し続けるのは
ナンセンスです。

そりゃね、
入社3か月という身の上でですね、
キャリア10年以上の部長が、

「この仕事を頼んだ。やり方はAという方法でやってくれ」

と言われたことに対して、

「どうしてですか?Bの方法の方がよくないですか?」

とやってしまうと大変なことになります。

採用職人はそれをやり、
やりとりの末に

「上司命令だ!お前は俺の言う通りにやれ!!!」

と大激怒させてしまいましたからね、
何でも革新すればいいということでは
ないのですけれど、

(今思えば、もうちょっと組織に馴染んでから
やればよかったと反省しています。)

それでも、疑問に持つということは
考えておける社員に育ってもらわないと
いけません。

最近の組織の流行りは
自然界のような組織と言われます。

従来のピラミッド型の組織って、
言ってしまえばそれってお墓ですからね。

こんなこと言ったら
ファラオに呪われてしまうかもしれませんが、
過去の遺物とも言っていいご遺体を
後生大事に匿うためのものがお墓ですよ。

動きもなければ、変化もない。

時代が変わっても外界と隔絶され続け、

「あーあれが過去のお墓だよー」

と言われ写真を撮られるのが関の山です。

今の時代の組織は
樹木のような組織。

会社という土台が幹として
全てを支えます。

そこから枝葉が最適に伸びていくわけです。
どこかで問題が起きたときには、
幹が指令を出しているいる暇なんて
ありません。

枝葉がその問題を感知し、
全体に知らせながら、その場で対処を
していくことが求められるのです。

太陽の上がる角度が変わったならば、
葉の向きを変えないといけません。

そんなの幹の指令を待っていたら
光合成なんてできないですよ。

だって幹は葉に隠れて太陽を見えないですもん。


というわけでですね、
ここまで時代の変化が速い時には、
現場で働く社員の一人ひとりがブレーンであり
実行部隊なのです。

それを実現するためには、
自分の頭で考え、起きている出来事から、
その背景に動く本質を見極め、
行動に移していかねばなりません。

というわけで、採用職人が考える
新入社員に仕込みたい2番目の能力は

「②自分の頭で考え行動できる能力」

でした。

さあ、いよいよラストの3つ目の能力は、

「③高い視点」

です。


先ほどからの説明で、
ちょいちょい出てきてはいますけれど、
視点の高さというのはとても大事です。

あなたは森にすむリスだとします。

おっと、ちょっと先に行くと、
とっても美味しそうなクルミが落ちています。

お腹も空いているし、
クルミを食べに行こう!

ちょっと待ってください。

少し視点を上げてみましょう。

木に登ってクルミを見てみると、
なんと近くにキツネがいるじゃないですか

何も考えずにクルミに飛びついてしまったら、
キツネに食べられてしまうところでした。

あ~ぁこれは諦めるしかないのかな?

ちょっと待ってください。

少し視点を上げてみましょう。

おや?上空を飛んでいるのは、
キツネの天敵であるワシだ。

よし、じゃあワシにキツネの存在を
気付かせてしまえばお邪魔な
キツネをいなくならせることが
できるのでクルミにありつける。

ちょっと待ってください。

少し視点を上げてみましょう。

どうしてワシはこんなところを
飛んでいるんだ?

しかも回遊している感じではなく、
一直線に東から西へ向かっている。

最も高い木の頂上から東を見てみよう。

あっ!山火事だ!

このままでは、
あの焼きクルミになってしまう

ではなく、
一目散に逃げないといけないですね。

場合によっては、
この状況をキツネに伝え、
今は協力して西に逃げようと
手を取り合えるかもしれません。


視点が高くなればなるほど、
客観的視点から正しい判断ができるように
なります。

目の前の相手とのことだけしか
見ていない視点で正しいと思うことが、

第三者の視点で見ると正しくないことも
ありますし、

第三者の視点で見て正しいと思うことでも、
時間軸を少し長くすると正しくないことも
ありますし、

5年などの視点でみると、
今一生懸命やらねばならないと思っている
ことが実はそんなに重要な課題ではないと
見えてくることもあります。

②の自分の頭で考え行動できる能力が
あったとしても、

高い視点のない情報の中で考え行動しても
間違った方向へばく進してしまうことも
あるのです。

でも、視点よりも先に
自分の頭で考え行動する能力を身に付けるのには
理由があります。

先に高い視点を身に付けようとすると、
考えるばっかりで、行動に移らない使えない社員に
なってしまうからです。

そして、ただ知識だけを身に付ても
机上の空論で全く使い物になりません。

実践しているからこそ
見えてくるものがありますし、
課題に思うことがあるから、
高い視点で見た時に捉えられる現実が
変わるのです。

なので、
順番はありますが、

採用職人が考える新入社員に
身に付けさせたい能力の三つ目は

「③高い視点」

となります。


で、どんな研修というのが
質問の内容だったわけなのですけれど、

この3つの大切さが伝わり、
新入社員が「自分はこんな風に成長しよう!」
と思えるようになれば、
どんな方法でもいいと思います。

方法は唯一ということはありませんので、
色々工夫してみていただけたらと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いたプロ

清田芳宏

新卒採用と理想の組織作りのプロ

清田芳宏(株式会社あまひと)

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