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コラム
新築住宅の失敗例 ヒートショック対策
2016年1月14日
今回のコラムでは、ヒートショックについて
ヒートショックとは、急激な温度変化により身体が受ける悪影響のことで、暖かいリビングなどから冷たい廊下を通って、冷たい脱衣場、浴室などへ移動した後に、熱いお風呂に入ったりすると、身体が大きな温度変化に何度もさらされることになり、血圧が何度も急変し、結果、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすことがあります。
この症状のことを『ヒートショック』と呼び、お年寄りを中心に起こり、最悪の場合は死に至ります。年間のヒートショックの死者数は約15000人で、死に至らずとも、後遺症が残るケースが多く、入院などの長期療養が必要となります。
この『ヒートショック』は、冬場の住宅内の温度差が大きくなる時期に発症することが殆どであり、日本の入浴中の急死者数は諸外国に比べて高いとされているのですが、北海道を含む東日本での発症よりも、西日本の方が発症例は多いといわれています。
残念ながら、日本の住宅の性能は欧米に比べて低く、特に家の外と家の中との温度差に係わる、気密性能、断熱性能において性能が劣ると言われています。
それでも最近は、日本でも気密性能、断熱性能に対する意識が高くなってきていて、やっとここ10年くらいで『高気密、高断熱』の家の人気が高まってきています。
でもなぜ寒い時期に起こるヒートショックが、西日本で多いのでしょう?
これは、実は単純なことで、北海道などの極端に寒い地域では、寒さは死に直結するため、既に昔からかなりしっかりした防寒対策が取られていて、例えば、玄関などには、レストランなどで見られるような風除室のようなものがあったり、窓などのサッシは2重サッシであったりと、最近建った新しい家でなくとも、気密性や断熱性の点から「防寒」対策がなされているのです。
対して西日本の家では、冬が寒いとはいえ、北海道や東北などの極寒の地域に比べるとそこまで寒くないため、北海道、東北レベルの防寒対策が取られていないのです。高気密・高断熱の家の人気が出てきているとはいえ、本当の意味での、高気密・高断熱の家はまだまだ少なく、間取りもブドウの房のような各部屋を廊下でつなげるような間取りが多いために、部屋を移動するときには、寒い思いはするけど、死ぬほど寒い思いはしないという理由で、家の防寒対策が北海道や東北ほどは進んでいないのです。
もしも、『魔法瓶』のような高気密高断熱の家になると廊下部分を減らすこともでき、ヒートショックは起こりずらくなります。廊下が減るということは無駄なスペースも減り、LDKなども広くて大きな間取りを取ることが出来ます。ヒートショックの危険性も少なくなるので、中に住む人は健康的で活動的になるのです。
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