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中村亜樹

ファイナンシャルプランの設計に基づく不動産のプロ

中村亜樹(なかむらあき)

花菱不動産株式会社

コラム

新築住宅の失敗例 設計②

新築 失敗

2016年1月6日

前回は、新築住宅における設計のプロ「アトリエ建築家」と住宅会社の「設計料」についてお話しました。

今回は、「間取り」についてです。「間取り」といっても、各家庭や土地の形状によって、間取りが変わるのは当たり前なので、単に「間取り」だけを取り上げて、こうするべきという考え方はお伝えできないのですが、後悔につながるポイントを考えるとすれば、住宅会社を選ぶときに、「C値(すき間係数)」が最低でも「1以下」の会社を選ぶことをお勧めします。

昔の住宅は、広い土地の上に大きな建坪をとり、廊下が多く、部屋と部屋とを廊下でつなぐ間取りが主流でした。2世代、3世代で住むことも多く部屋数がたくさん必要であったことと、技術的にも住宅と外との隙間が多く、そういう間取りでないと空調効率が悪かったのです。気密性が低くすきまが多い住宅では、たくさんの壁や扉などで空間を仕切らないと、どれだけ暖房(冷房)しても温めた(冷やした)空気が外へ逃げて行ってしまいます。部屋を小さくして小分けにすることで、空調効率を高めていました。

最近では、技術の向上により「C値」が0.5を切るような優秀な住宅会社もあります。残念ながら、すべての住宅会社で「C値」が1を切る訳ではないのですが、気密性の高い家は、壁を多く作って各部屋を仕切らなくても効率的に各部屋を暖めたり、冷やしたりでき、しかもその空気をほとんど外へ逃がすこともありません。空調効率が良くなったおかげで、小さな箱を廊下でつなぐような集合体の家から、廊下の少ない大きな数個の箱が集まった家へと間取りを変える事が出来るようになったのです。結果、30坪前後の家であってもより空間を広く活用でき、核家族世帯の増えた現代に向くだけでなく、電気代などのランニングコストも抑えられ、人間にも地球にもおさいふにも優しい住宅となったのです。

なぜ、人間にも優しいの?と思った方もいるでしょう。気密性の低い家では、リビングなどの極端に暖かい部屋から、寒い廊下へ出たり、洗面所へ行かざるを得ず、ヒートショックになる危険性があります。ヒートショックで亡くなる方は交通事故の約3倍とのデータがあり、ヒートショックの後遺症で寝たきりになったりする方を加えると年間に5万人を超えるというデータもあります。

ヒートショックを防ぎ、あまり大きな家でなくても空間の効率や、空調の効率を高めてくれる家を建てるためには、気密性が大切なのです。もちろん加えて、断熱性能が良いこともあるのですが、まず一番は気密性「C値」なのです。

「C値」を公表していない会社や全棟検査などを行わない会社は、あまりお勧めできません。現代の技術をもってすれば、気密性を高めることはそれほど難しくないのに、そこに力を入れていない会社はやはり信用できません。今後、地球温暖化や異常気象がより増えてくると予想される現代ならなおさらのことと思います。

どんな間取りを設計してもらうかよりも先に、まずは、この「C値」にこだわった住宅会社選びをしてみてください。

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