上場企業の早期退職募集が増えているわけ
「パーパス経営」とは?
「パーパス(Purpose)」経営とは、「何のために自社は存在するのか」「顧客や社会に対してどのような価値を提供するのか」という企業の存在意義を明確に掲げ、その「パーパス」を軸に経営を行うことを言います。
以前の企業は、「利益を出し続けること」が大切とされてきましたが、
今では、株主や投資家など、社内外のステークホルダーに対して社会にどのような価値を提供するのかを説明し、共感や支持、協力を得るために必要な経営手法とされています。
さらに、企業の存続のためには、株主や投資家はもちろん、最も大切な存在である社員を忘れてはいけないと私は考えます。
今や2人に1人が転職する時代。優秀な社員に働き続けてもらうためには、企業のパーパスに共感してもらうだけでなく、企業が社員を大切にしていることを理解してもらわらなければなりません。
いわばこれも「人的資本経営」なのです。
福利厚生や収入の充実ももちろん大切な施策の一つですが、社員自身のパーパスを企業が尊重してあげることは、これからの時代もっと重視されてくるのではないでしょうか。
『社員のパーパスを会社が尊重する』ってどんなこと?
『社員のパーパスを会社が尊重する』とは、社員一人ひとりを会社が理解することです。今の仕事をどう思って働いているのか。将来はどうなりたいのか?その人の人生観はどんなのか?個人のパーパスは?仕事だけでなく、どうかすればプライベートに関わることまで、いわばその人の人生そのものにまで企業がある意味関わっていく。これからの時代は、むしろその方が企業の存続へとつながると思います。
私は、最近まで自分自身のパーパスはおろか、自分が何をやりたいのか、どんなことが好きなのか、はっきり理解していませんでした。むしろ知ろうともしてなかったように思います。現在は、自分が本当にやりたいことを仕事にできている幸せや喜びを感じ、もっと多くの人にこの思いを知ってほしい。
また、コーチや講師としてお仕事をさせていただく中で、かつての私と同じように、自分のやりたいことすらわかっていない方が多すぎると感じます。これまでそれを知ろうが知るまいが、個人の責任の範疇でしたが、企業がもっとそこに深煎りしていくことで、より社員を大切にする経営に近づき、企業も社員もどちらにもWin-Winな関係になっていけるのではないかと思います。
企業のパーパスと個人のパーパス。それが一致することは難しいかもしれませんが、個人のパーパスの延長線上に、あるいは個人のパーパスを大きく包み込む企業のパーパスがあれば、きっと社員が離れていくことはないと思います。
私も一緒に考えます。ご興味がありましたら、メールでお問い合わせください。