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矢田公裕

親子を心身ともに健康へと導くプロ

矢田公裕(やだきみひろ) / 小児科医

医療法人社団ふたば会 矢田こどもクリニック / こども子育て研究所

コラム

昔の暮らし

2020年4月3日

テーマ:子どもの心

コラムカテゴリ:くらし

 コロナウイルス感染症での抑制的生活ももう少しの辛抱だと思いますが、まずは市民生活が通常に戻るのが先決ですね。世界が落ち着くまでは海外からの観光客の受け入れは難しいと思われます。東京オリンピックも延期が決定されています。旅館業や観光業の方はまだしばらく大変だと思います。別府市が提唱しているエール泊は良い取り組みだと思います。ランチやディナー企画など市民が使いやすい企画を立てていただけると協力しやすのではないでしょうか。
 さて、このコロナウイルスの問題が起こって小児科医として考えることは、これを機に家族や家庭というものを見直してみませんかということです。少し生活レベルが下がってしまうかもしれませんが、家族がそろって暮らすと言う原点に立ち返ることができないかと思うのです。高度成長期、バブルの時代を過ぎて夫婦共働きは当たり前、夜遅くまで仕事々々で帰ってこないお父さん、お母さん。子どもも塾やスポーツクラブで忙しくて夕食は9時過ぎてというような話をしばしば聞きます。家族の触れ合いはどこにあるのでしょう?「三丁目の夕日」の様な家庭、日が暮れたら皆で夕食を摂り、家族でお風呂に入り、川の字になって寝る。心の豊かさでは間違いなくこちらのほうが上ですよね。最近の家庭は、家族のそれぞれが別々の生活パターンを持ち、交わることがなくなっています。人間として出来上がった大人はそれでも大丈夫かもしれませんが、発展途上の子どもたちには家族の触れ合いがぜひとも必要です。その触れ合いの中で自我がしっかり育ってゆくからです。
今回の事件は、浮かれた現代社会への警鐘なのではないかと思っています。時短になったお父さんやお母さん、スポーツクラブも中止になっている今。真の豊かな家庭を取り戻すチャンスです。古き良き、人間性豊かな生活を取り戻してみようではありませんか。
 少子化対策にとっても、とても有効だと思います。

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