丁寧な教科指導と温かな人間教育により社会で役立つ人材を育成（3/3）

講師の能力向上と環境整備が合格実績を引き上げ

　阿部さんは今年、初男さんに代わって東セミ代表に就任、名実ともに塾の経営を担うことになりました。そんな阿部さんがいま最優先で取り組んでいるのが「学習塾の生命線」と考えている講師の能力向上です。実は東セミの講師の大半が、日本青少年育成協会が認定する『教育・コーチング資格』を取得しています。この資格の取得によって講師の指導力が格段に向上するのですが、多額のコストと煩雑な手続きが必要となります。経営者としてはコスト増と煩雑な事務は避けたいところですが、阿部さんは「講師の能力が向上するならば…」と、敢えて取得に踏み切りました。さらに各地で開催されるセミナーや講習会に参加して自己研鑚を積むことを指示、その旅費は塾が負担します。「塾は講師が『商品』なので、講師が成長しないと塾生も成長しない。その部分のコストは惜しむべきではありません」。

　働きやすい職場環境づくりも進められていて、給与改定や休日の取得などが進められています。なかでもGWは11連休を取得させるとのことですが、長期間塾を閉めることに対しては「保護者には講師のリフレッシュが授業や指導のレベルアップにつながることを説明して理解してもらっている」とのこと。実際、働きやすい職場づくりの結果、講師の作業効率が上がって塾生の指導に費やす時間が増え、合格実績の向上に繋がっています。
　丁寧な教科指導と厳しくも優しい人間教育、そしてそれを担当する充実した講師陣。東セミはこの『三本の矢』で、塾生を志望校合格へと導きます。
（取材：2015年4月）

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