- お電話での
お問い合わせ - 097-538-2114
コラム
サイディングの傷みが気になる前に補修の準備
2018年10月8日
現在、多くの戸建て住宅の外壁はサイディングが使われています。
このサイディングとは、セメント質と繊維質を主な原料とした外装材で、住居や建物の外壁に張る仕上げ板材のことです。従来の塗り壁に比べ軽量で耐久性が良いうえ、材料費や工費も安いのが特徴です。日本サッシ協会が平成28年に行った調査では、新築戸建て住宅の外壁材の実に約90%がこのサイディングを利用しています。
そこで今回は多くの戸建て住宅で利用されているサイディングの補修についてご紹介します。
サイディングの種類
一口にサイディングといってもその種類はさまざまです。ここではその種類についてご紹介します。一般的にサイディングは窯業系、金属系、木質系、樹脂系の4つに分類されます。
それぞれの特徴は次の通りです。
➢ 窯業系
セメント質と繊維質を原料としたサイディングで、サイディングの中でももっとも多く使われています。その理由として、デザインが豊富なうえ、耐震性、耐火性も高いことが挙げられます。特にデザインのバリエーションが豊富なことは大きなメリットで、石柄、レンガ、タイル、木目といった見た目の外観をつくり出すことが可能です。
➢ 金属系
ガルバリウム鋼板やアルミニウム合金といった金属板と断熱材でつくられるサイディングです。ひび割れが起こりにくく、断熱性、防水性にも優れている特徴があります。外見がシャープに仕上がることからスタイリッシュな外観を求める人に人気です。
➢ 木質系
天然木を使用したサイディングで、表面塗装をしてあるもの、無垢材のままのものと大きく2つに分けられます。環境に優しく、木の暖かさを感じられるサイディングで、天然木であるからこその唯一の柄、風合いを楽しめるのも木質系ならではです。
➢ 樹脂系
塩化ビニル樹脂を原料としたサイディングです。耐久性、対候性に優れていて、メンテナンスの必要がほとんどないことが大きなメリットです。また重量が窯業系サイディングの約10分の1と軽量であることから工期が短縮できるというメリットもあります。
サイディングの傷みの原因
サイディングはこれまでの塗り壁に比べ、費用が安く耐久性も高いというメリットがありますが、雨風や埃にさらされることもあり、メンテナンスの必要がないわけではありません。定期的な点検、補修をしなければ劣化していくばかりで全体の交換をしなければならなくなるケースも少なくありません。
前述したように、サイディングが傷んでしまう最大の原因は、雨風や埃にさらされることです。これにより、カビや藻が発生しやすくなります。またサイディングの表面をこすると白い粉が手につくチョーキングといった現象が起きるようになります。これはサイディング表面に塗られた塗装の塗膜内にある樹脂の結合力が低下することで、塗膜の中にある白色顔料(酸化チタン)が塗膜の表面から粉のように消耗していくものです。
ほかにも紫外線が当たる箇所では、サイディングとサイディングをつなぎ合わせる部分を埋め合わせるゴム状のシーリングが肉やせ、ひび割れ、剥がれが起きます。シーリングがそうした状態になると、そこから家の中に雨水が浸み込んでくる場合もあります。
サイディングの傷みの対策
前項でご紹介したような症状が見えてきたら、できるだけ早めに対策を行わないと、さらにひどい状態になってしまいます。そこで対策方法をご紹介します。
サイディングを常に綺麗な状態に維持するためには、数年(7~10年)おきに下地処理をしておく必要があります。特に気を付ける部分はシーリングです。サイディングの下地処理では、このコーキングの状況により、新たに付け替えるか、現状のものの上から充填するかの2択になります。その後、もしひび割れなどがあれば補修を行い、全体的に汚れを高圧洗浄で綺麗にし、塗料を塗布します。
尚、ひび割れがひどい、サイディングボードが反ってしまっているといった場合は、サイディングが高圧洗浄に耐えられない場合もあります。そうなってしまったら塗装することもできないため、サイディング自体をすべて張り替えてください。
サイディング塗料の種類
サイディング用の塗料は数百種類あり、その中から自分の家に最適な塗料を選択しなければなりません。ただし大きく分類すると、アクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系の4つになります。それぞれ価格や性能、特徴が違いますので、迷ったときは専門家と相談して最適な塗料を選択されることをおすすめします。
最後にそれぞれの塗料の簡単な特徴をご紹介します。
➢ アクリル系
紫外線に弱く、耐用年数は短めですが、価格が安いこともあり、頻繁に塗り替えることも苦ではないといった場合はおすすめの塗料です。
➢ ウレタン系
アクリル系より防水、耐水性に優れた塗料です。また密着性も高く、塗装の剥がれた部分だけを塗り直したいといった場合にも気軽に使えます。
➢ シリコン系
現在、もっとも人気の高い塗料です。ほかの塗料に比べ耐久性、対候性に優れ、仕上がりの良さもおすすめのポイントです。耐用年数も長いことからコストパフォーマンスもよい塗料です。
➢ フッ素系
ほかの塗料に比べ価格が高いことから、一般的な戸建て住宅ではあまり使われていない塗料です。しかし価格が高い分、耐久性、対候性、揮発性に優れ、美しい光沢のある仕上がりが見られます。
関連するコラム
- ちょっと気になる外壁の症状 2018-10-12
- プロが教える外壁塗装のプチ講座 2018-10-22
- 外壁塗装の種類や特徴 2018-10-02
- これで安心!外壁塗装にかかる費用はこのぐらい! 2018-10-06
- 悪徳業者に騙されない!外壁塗装業者の選び方 2018-10-20
コラムのテーマ一覧
カテゴリから記事を探す
高橋道成プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。