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園田経人

未来をコントロールできる術を教える「セミナー」のプロ

園田経人(そのだつねと)

株式会社 SFPコンサルティング

コラム

「報連相」が大切な本当の理由

2017年10月11日

企業研修の中には、たいてい「報連相の徹底」というものがあります。

それは組織運営においてとても大事なことだからです。

そして「悪い報告から先にせよ」的な指導があり、そのために「報連相しやすい環境づくり」が必要であり、そのために組織内のコミュニケーションがとても重要だ、と。

では一体、どのようなコミュニケーションがあれば「報連相しやすい環境」だと言えるのか。

ここに大きな認識違いがあります。

「話しやすい上長=コミュニケーションの上手い上長」であり、そういう上長がいる職場が「報連相しやすい環境」だと勘違いしていませんか。

「報連相しやすい環境づくり」=「話しやすい上長を増やすこと」が目的となり、なぜ話しやすい上長がいる環境が大切なのかが抜け落ちがちです。

話しやすい上長はただの手段です。

ここを落としたままの解釈では、ただのご機嫌取りの上長しか生まれません。
ただの仲良し集団になって組織力は落ちてしまいます。

かと言って恐怖政治では元の木阿弥です。

そもそも報連相は「組織」だからこそあるのです。
「組織」とは共通の目的を持つ集団で、当然、上下関係が存在し、もちろん責任の所在は上長です。
いわば報連相は上長への責任転嫁なのです。
部下にとって素早く報告したほうが身のためなんです。特に悪いことほど。

連絡とは「私、現状の見たままを伝えています」という客観的事実の伝達です。
見たまま伝えているだけなので、そこに責任問題は介在せず、それをどう判断するかは受けた側次第になります。

報告には責任が取れる範囲で行う自己判断への連帯責任「〜します」「(時に)〜しました」のように意志が入ります。

相談とは自分で責任を取れない範囲の判断を迫られた時に「どうしましょうか」と指示を仰ぐことです。

繰り返しになりますが、「報連相する」と言うことは責任が自分の手から離れて上長の元へ移動するということなのです。

上長への責任転嫁完了ですw

これなら、なぜ悪い報告ほど早く確実に必要か、がわかりますよね。

「報連相しやすい環境づくり」に理由づけしてしまうと、組織では上長が責任を負う、という当たり前のことがどこかにいってしまい薄くなってしまいます。

報連相は責任の所在をはっきりさせるために欠かせないもの、報連相する立場にいればいるほど、どんどん報連相することが自己のため、と私は研修しています。

だから報連相はさせるものでもなく、受けるものであり、上長の「俺が責任を負ってやる」の優しさであり、上長たるものの仕事のやりがいを最も感じることのできる業務なのです。


報連相は「させる」ものではなく、「受ける」ものですよ。

この記事を書いたプロ

園田経人

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