まちの専門家をさがせるWebガイド マイベストプロ大分
松尾隆

家族を幸せにする住まいを提案する住宅診断のプロ

松尾隆(まつおたかし)

株式会社 まちづくりコンサルネット

コラム

住宅のグレードアップは、長期的な幸せにつながらない?

幸せ つなぐ 家づくり

2018年5月16日 / 2018年5月19日更新



近頃、都市部を中心に総二階建てで、建物に凹凸がなくスッキリとしたボックス型住宅が増えています。

■増えている理由
7m×7m×7mの立方体に、定番間取りを組み込んだボックス型住宅の特徴を挙げてみました。
・外観はガリバリウム鋼板の立方体、シンプルモダン
・プライバージ重視のファザード、軒がない
・間取りは3LDK~4LDKタイプ、延べ面積は100㎡前後
・収納は少ないが、コンパクト
・プランは規格型で、変更はできない
・構造、省エネ、防水的にも優れている
・本体価格は標準型で、1000万円程度
何といっても最大の特徴は、徹底的にムダを落としたローコスト住宅で、八方美人的な存在だといえます。

■グレードアップの効果は? 
「ボックス型住宅が良い」というより、「ボックス型住宅でいい」という人が大半です。それでも、多くの人は標準型に満足できずに、自分の気に入ったものに変えようとします。
住宅設備の展示場に案内されると、キッチンセット、ユニットバス、洗面台、インテリア材、外装材など、たくさんのグレードアップ材が用意され、ついつい変更したくなります。その結果、注文住宅と同じ価格帯になるケースもしばしばです。
でも残念ながら、無理してグレードアップしたとしても、新居生活の幸せ感は長く続きしません。なぜでしょうか?

■長期的な幸福度を支えるもの
上記の理由を幸福学の提唱者・慶応義塾大学大学院の前野隆司教授は、次のように説明しています。「幸せには、短期的な幸せと長期的な幸せがある。前者は所得や社会的地位や物的財など、周囲との比較によって満足を得る『地位財』によって、後者は健康、主体性、自由、愛情、環境など、他人との相対比較とは関係なく幸せが得られる『非地位財』によってもたらされる。そして、幸せの因子とは、やってみよう、ありがとう、なんとかなる、自分らしくの4つだ」というのです。
ということは、住宅の仕様をいくらグレードアップしたとしても、短期的な幸せしか得られません。長期的な幸せを手に入れるためには、自分流の生活スタイルに変えること。そのための間取り・住設やインテリア・家具が必要となります。他人と同じ生活環境では長期的な幸せはゲットしにくいということですね。

●プレジデントオンライン
「ビンボーでも幸せな人は、なぜ幸せなのか?」 
 慶應義塾大学大学院 教授 前野隆司
 http://president.jp/articles/-/22327?page=3

■常識を捨てると、欲しいものが見える
幸せ感が長続きする家のイメージワードを、「自分らしく、自然体で生活できる環境」とします。自分らしい生活、つまり生活スタイルは個々人で異なりますから、これまでの家づくりの常識を捨てて考えるしかありません。
以下に、根本から考え直すための家づくりの視点を7つ、用意しました。これだけ自由が利くのです。あなたが本当にしたい生活シーンが浮かぶといいですね。

□パブリックとプライベートに分けなくてもいい
・夫婦寝室はLDKのそばがいい
・平屋建てがいい
□LDKなどのパブリックはどこにあってもいい
・1階でも2階でも、別棟でもよい
・ワンルーム型、独立型でもいい
・リビングだけ、別の場所でもいい
□無理やり総二階建てにしなくてもいい
・1階が大きくて2階が小さくてもいい
・1階が小さく、2階が大きくても良い
・別棟方式でもよい
□浴室スペースはどこにあっても良い
・別棟でも、屋上でも、個室付属でも
□道路も駐車場も庭も生活の一部として考える
□徹底的に、個人の志向性に合わせる
・居場所、収納、家具、道具、照明など
□生活行為に優先順位をつけて、コストを配分する


■知ってしまったら、欲しくなるもの
一緒に考えてくれる人や仲間が、欲しくなりませんか?
そして、あなたと家族に合うボックス型住宅を、見つけたくありませんか?

只今、『60年間、ずっと幸せに暮らせる家づくりの基礎講座』の受講生・募集中です。
詳しくは、下記をご覧ください。

●松尾のセミナー案内
http://mbp-oita.com/machicon/seminar/355/

間取り診断

『目標とする暮らしが見える住まいのスマイル診断』を受けてみませんか?
興味がある方はこちらをごらんください。
間取り診断について

この記事を書いたプロ

松尾隆

松尾隆(まつおたかし)

松尾隆プロのその他のコンテンツ

Share

松尾隆プロのその他のコンテンツ