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松尾隆

家族を幸せにする住まいを提案する住宅診断のプロ

松尾隆(まつおたかし)

株式会社 まちづくりコンサルネット

コラム

夫婦がいい関係になるダイニング

初めて 家づくり 

2017年12月28日 / 2017年12月30日更新


■食事風景もいろいろ
毎日家族と一緒に食事をしたいという家庭が大多数ですが、近年家族と食べるのが苦手という人が増えています。妻と子供の食事後に帰宅する夫。妻と子供たちの食卓ではなく、一人座卓で食べる夫。子供と夫にご飯を食べさせた後、一人で食べる妻など。けれど、そんな人たちも本心では「みんなで食事したい」と願っているのです。

■家族食事が苦手の理由
どうして夫婦別食事へと進むのでしょうか。原因の一つは、献立品揃え、調理法、味付けなどの好みが、夫婦間で違い過ぎること。二つ目は食事中の会話です。無言のままの食事、あるいは逆に、食べ方やマナー、子どもへのダメ出し、日頃の不満などの辛辣な話になること。最後は、夫婦が家族と一緒に食卓を囲むことに強いこだわりを持たないことですネ。
この三つが重ると、家族との食事を避けるようになり、やがて食べる時間や場所がバラバラになり、好きな料理づくりさえ嫌になることがあります。

■辛くするものの正体
私たちを辛くさせるのは「人」や「出来事」。その正体は「すべき」という欲求を象徴する言葉。そして、辛くさせるのは「すべき」という理想と現実とのギャップです。
「すべき」は、性格・気質や育ちから生まれた価値観のこと。一つ目は自分と同じ価値観。二つ目は自分とは違うけれど許せる価値観。三つ目は自分と違い過ぎて許せない価値観。その結果、人や出来事を受け入れられなくなるのです。価値観は個々人で異なり、変えるのが難しいものです。


■心の問題では解決できない
だからと言って、「心の問題だ」として「誰か」のせいにしても解決はできません。誰かが起こす「出来事=生活行為」を変えれば、「辛さ」は減ります。許せない生活行為をさせないように、あるいは嫌なことは見ない、聞かないようにするなど、間取りなどの環境を変えることで「辛さ」をコントロールすることができます。相手の性格を変える、生活行為をやめさせるのは至難の業ですが、住まい方を変えるのは簡単です。新築、リフォームにはお金がかかりますが、辛さが一生続くと思えば、やすいものです。

■修復の第一歩
家族関係は冷え込んでしまうと、修復するのは難しいと思われがちですが、機会さえあればうまくいきます。家の新築、リフォーム、模様替え、断捨離、子どもの進学などは、家族関係を立て直す絶好の機会となります。人生の節目を迎えると、の将来リスクを考え、予防策を立てたくなります。

■夫婦別食事を防ぐ家づくり
下の図を基に、松尾流の予防方法を紹介します。
●準備段階のポイント
最初に夫婦それぞれの性格・気質を調べます。次に夫婦の相性を知り、最後は夫婦が目標とする食事風景の型を設定します。
この事例では、パーティ好きで楽天家の妻と誠実で堅実な夫の組み合わせです。家庭や夫に縛られたくない妻と指導好きの夫ですから、夫婦の相性は良くありません。
しかし、大丈夫。このタイプの男性には、妻より料理するのが好きで得意な人が多いのです。夫と妻が交代で料理をすれば、うまくいきます。食事風景は、妻がにぎやか型、夫が穏やか型の使い分けを目指すことになります。


●実行段階のポイント
1番目は、愚痴や指導は食後にすること。食事中は相手の話を終わりまで聞くこと。楽しい話を中心に行うことです。
2番目は料理の志向性です。妻は家族で作るホットプレート料理とお菓子作りです。夫は伝統料理などのきちんとした料理です。
3番目はダイニングルームの設計です。家の間取りは、妻の性格タイプに合わせるのが原則です。
妻のキャラコンは、「変化の先取り」と「開放感」。アウトドアー感覚のダイニングキッチンで、テラスとつなげてパーティができるようにします。玄関だけでなく、つぼ庭から直接出入りできる親近感もキーワードです。夫のキャラコンは「和感」。インテリアの一部で和の伝統を表現します。
旦那の居場所はガラス小窓で囲まれたセミオープンです。妻の自由奔放の生活スタイル、感情の起伏の激しさから夫を守ります。一方、妻は夫からの監視の目線を防ぎます。妻の起伏の激しさも少しは緩和できるかも知れません。
価値観が異なる夫婦には、一つに溶け合う「融合」よりも、一つ一つを生かして組み合わせる「融和」のインテリアが向き、心身を落ち着かせます。

■家庭問題は住宅で解決
家庭問題の多くは心の問題ではなく、家族間の生活スタイルの違いから生まれます。そしてその生活スタイルは間取りや家具などによって左右されます。つまり、家庭問題は住宅の問題を解決することで防げるのです。
人の「幸せ感」は家族の人間関係によって、大きく違ってきます。どんなに多くの住宅を見学しても、住む人の家族関係が見えなければ、「幸せ感」を掴むことはできません。
弊社では、人の性格を9タイプに分け、81通りの夫婦に合わせた家づくりを行っています。「人が先、間取りは後」が建築士・松尾のモットーです。

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