健康づくりがキレイの基本。ネイルやハンドケアのほか、ヨガの知識を生かした呼吸法や姿勢を提案（3/3）

「ネイルケア」「スキンケア」「呼吸と姿勢」が学べる講座を開講

　精力的に活動していた矢野さんですが、体調不良に見舞われ、医師のアドバイスでヨガを始めます。2016年には、全米ヨガアライアンス認定のインストラクター資格も取得しました。

　「ヨガを深く突き詰めた結果、1番大事なのは基本となる呼吸と姿勢なのではないか？と気づきました。胸を開くイメージで背筋を伸ばして口を閉じ、鼻から息を吸って吐く。それなら毎日続けられますよね。呼吸が定まることで睡眠が安定しますし、体の中に酸素を取り込むことで代謝などがアップし、肌のコンディションもよくなります」

　2017年頃からは「ネイルケア」「スキンケア」「呼吸と姿勢」が学べる講座を開講。子どもや要介護者の爪の整え方なども教えています。
　「実際に手をとらないと伝えにくい内容もありますが、洗顔料の泡立て方といったスキンケアはオンラインで開くことも検討しています」

　常に心掛けているのは「お客さま一人一人に誠実に向き合うこと。爪の形や状態は人それぞれ異なりますから」と矢野さん。出張先などで疾患を伴っている可能性がある人の場合は雑菌が入らぬよう細心の注意を払い、自身も使い捨ての手袋やコートを着用しケアにあたります。ネイルチップを施す時は、通常は各指1種類のところ、1本につき6種類用意しているそうです。
　「お客さまの爪に合わないものを売るのは私の本意ではありませんので、爪にフィットするものを見極めます。また、爪が薄くて傷んでいる方にはジェルを勧めることもありません。これからもうそをつかず正直に、プロの仕事をしていきたいですね」

（取材年月：2022年3月）

■矢野ユウジプロのプロフィールを見る

⇒手荒れ・肌荒れ改善に、爪を軸にケアし健康をサポート