健康づくりがキレイの基本。ネイルやハンドケアのほか、ヨガの知識を生かした呼吸法や姿勢を提案（2/3）

立ち仕事を断念せざるを得なくなり、ネイルの道へ。新たな道を開拓

　1968年、大分県の中津江村（現日田市）に生まれた矢野さん。「小学校の同級生は15人。友達の家まで山道を何キロも歩くような田舎。家で特撮やアニメ、テレビゲームをしていました」

　小学3年の頃、「ヘリコプターのラジコンが7000円」というCMを見ました。当時、車のラジコンは1万円超で「安いなあ」とつぶやくと、元小学校校長の祖父から「7000円を稼ぐのがどれだけ大変かわかっているのか。7000円は高いと覚えておけ」と叱られました。

　お金の大切さを実感した矢野さんは、高校卒業後、経理の専門学校に進むとともに飲食店でアルバイトも開始。店を経営したり、雇われ店長を務めたりしていましたが、2001年、交通事故に遭ったことが原因でひざに水がたまりやすくなり、立ち仕事を断念せざるを得なくなりました。

　「休職中、商業施設で開催されていたネイルのイベントを目にしました。座って作業ができるし、エアブラシならプラモデル作りで扱ったことがある。『これだ』と思い立ち、ネイリスト養成学校へ。猛勉強する中、腕試しで応募した地元のサロンに合格し、2003年から店長として働きました」
　翌年の2004年には独立してフリーランスとなり、個人宅をはじめ、病院や介護施設などに向けた出張サービスに取り組むようになりました。

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