豊かな人生を生きるためのライフプランを提案（3/3）

保険と予防の両輪で、生きることをもっと愉しく豊かに

　「本当にユーザーのためになっているのだろうか…」。独立するきっかけになった問いかけを、佐藤さんはずっと持ち続けてきました。保険の見直し相談の一方では、次々と新しい保険商品が登場し、販売促進に追われながらも顧客に保険金を給付する機会も増えていました。そんな折、佐藤さんは気づいたのです。「お客さんが本当に望んでいるのは、給付ではなく健康で愉しく豊かな生活ではないだろうか」。ならば「病気にならないためにはどうしたらいいのか、予防を学んでみよう」と2005年より独学を始め、生活習慣病予防指導士の資格を取得します。

「実は、生命保険会社で働く前、短期大学で歯科衛生学を学び、歯科衛生士の資格も持っていました。生活習慣病を勉強する中で、改めて口腔機能の大切さを知り、かつて得た歯科保健知識と合わせて、健康管理や予防の啓蒙活動を始めることにしました」

　リスクに備える保険と健康管理。一見すると相反するようですが、「お客さんのことを一番に考えたら、2つを別々に考えるのではなく、健康とFPを組み合わせた総合的なライフプランをマネジメントすることが私の仕事だと思えてきました」と佐藤さんは言います。その芯にあるのは「生きることそのものを、もっと価値を高めて考えてほしい」という思い。佐藤さんは、このフレーズを、常に自分に対しても向けているとか。その表情からは「人のことをわがことのように考える」真摯な姿勢が伝わってきました。
（取材年月：2014年10月）

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