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なぜ、天然乾燥木材「あがの杉」と、手刻みによる木組みの構造なのか?

2019年12月10日

コラムカテゴリ:住宅・建物

あがの家の最大の特長は、天然乾燥の木材「あがの杉」と、大工の手刻みによる伝統構法です。
その理由は、建築用材としての木材は、鉄やコンクリートとは違い植物です。なので、野菜を例にとれば分かりますが、熱湯で煮れば有効成分のある味が抜けてしまいます。
木材も同じで高温で強制乾燥すれば同じことになります。
結果、強度は落ち、色は変わり、光沢もなく、香りもなくなります。
これでは木でつくる意味がありません。

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次に構造体ですが、木の内部は繊維と気泡で構成されています。
なので、押せばへこむし、離せば元に戻る、柔軟で弾力性があります。
この特性を利用し地震や風で横から押されても跳ね返し、傾いても倒れない構造体が出来ます。
更に、室内では木組みを現し、力強さ、木目の美しさ、香り、等々、快適な居住空間を演出できます。
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木材は植物ですが、腐れと虫害さえ防止できれば、数百年の耐久性があります。木と木を組み合わせる接合法なので、取り外しができ、改築・改修も容易で移築もできます。

詳しくはホームページ「あがの家・創生プロジェクト」をご覧ください。

この記事を書いたプロ

武石明

木のことを知り尽くした木造住宅設計のプロ

武石明(株式会社研創)

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